負ののれんとは
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平成18年4月に、新たな会計基準が導入され、連結調整勘定に代わり表示が義務化された勘定科目です。連結調整勘定は、M&A・買収した際に、取得価額が他の子会社の純資産時価と比較した差額を連結貸借対照表上に表示するものです。負ののれんは、連結貸借対照表上に計上後、20年以内に利益として均等償却します。のれん代の償却は利益の減少要因となり、IFRS基準では、のれんの償却しないことにより、企業の利益の押し上げます。企業買収時の「負ののれん」も利益押し上げる効果があります。
連結調整勘定では、M&A等による取得価額が時価より高い価格ですからプラスとなり、差額は連結貸借対照表の借方に計上されますが、マイナスの場合は「のれん」となります。連結調整勘定がマイナスとなるケースは非常に稀ですが、マイナス分は「負ののれん」して会計処理され、会計処理後は利益として20年以内に均等償却します。負ののれんは、市場原理から反していますので、営業外費用(為替差損)ならびに特別利益(負ののれん発生益)の発生は、投資家から懸念される傾向にあります。
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