eワラントとは?ゴールドマンサックス証券が開発した金融デリバティブ!
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ゴールドマンサックス証券が開発した金融デリバティブ(金融派生商品)のeワラント、eワラントとオプション取引はよく似ている金融デリバティブ商品です。オプションの売りのように多額の追証が発生(eワラントでの損失は投資元本に限定)する危険はありません。オプション取引のように、eワラントもレバレッジ効果が大きく、小額の投資資金でも大きなリターンが期待できます。掛け捨ての保険商品のようなもので、現物取引・先物取引などと組み合わせてポジションを形成(ポートフォリオ)すれば、投資資金を効率よく活用でき、レバレッジ投資・リスクヘッジが可能になります。eワラントの価格はオプション取引のブラック・ショールズ・モデルからゴールドマンサックスが開発した計算式によって設定されています。
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eワラントはリスクヘッジに欠かせない最高の保険商品
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eワラントは現物株・信用取引で上昇すると考えて買いのポジションを組んだとき、予想と反して株価が下落してしまうと大きな損失が出てしまいます。この場合、買いのポジションに対するリスクヘッジが必要になります。しかし、ヘッジに信用売りを行う場合は買いと同数の株が必要になります。このポジションですと、株価が上昇しようと下落しようと損益の変化はありません。確かに、下落相場ではから売りの利益が増加しますし、売りのポジションを利益確定して、買いのポジションのみで再度の株価上昇を待つこともできます。しかし、更に株価が下落する可能性もあり、プロの投資家でも難しい戦略です。企業の株式でトレードする場合は、信用取引で上手くリスクヘッジする方法はありません。
このような場合に、eワラントを利用してリスクヘッジをする投資戦略が非常に有効になります。アメリカでは、個別の企業銘柄のオプション取引が可能ですが、日本では個別銘柄のオプションがありません。このことが、日本でオプション取引が広まらない原因となっています。オプションもeワラントも基本的には、原資産に対するヘッジで利用される金融商品と考えられています。数学の天才達によって考えられた最高の保険商品なのです。機関投資家やヘッジファンド、投資顧問などの大量の投資資金でポジションを組んでいる投資家が少額でリスクヘッジするための「保険」なのです。
◎信用取引の売りでは、資金効率が悪く、タイミングが難しい
◎機関投資家・ヘッジファンドなど大量のポジションを抱えている投資家向けの「保険」
◎アメリカには個別銘柄のオプションがありますが、日本にはない
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eワラントは大きな値動きで膨大な利益をもたらします
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買いのポジションのヘッジには、信用取引の売りではなく、個別銘柄のeワラントを利用することにより、ヘッジをかけることが可能です。この場合、ギアリング・デルタと原資産の動きを考慮して、信用売りと同じ効果のあるeワラントを選んでください。eワラントでポジションを組んだ場合と、信用売りでポジションを組んだ場合、効果は同じですが、必要な投資資金は少なく済みます。少ない投資資金で最悪の場合でも、リスクヘッジとしての役割を果たしてくれます。また、信用売りでは損益が変化しませんが、eワラントの場合は急激な下落の場合は大きな利益が期待できます。株価が上昇しても、下落しても利益が出せるポジションが可能になります。
この投資戦略は長期投資で最も効果が期待される投資であり、短期的には値動きが少ない場合は、大きな利益は期待できません。eワラントの価格も短期の原資産に近い権利行使価格のワラントは高い値が付いています。少ない投資資金で最高のパフォーマンスを狙うには、eワラントの価格か安く、原資産が大きく上昇して行くという期待ができる時にポジションを組むのが理想的です。値動きが期待できると確信している株があれば、eワラントで売り買いのポジションを組んでみてもいいでしょう。業績発表、株価材料への期待がある場合は、株価が急激に動きますので、eワラントを使ってポジションを組んでみましょう。eワラントは掛け捨ての保険として、個人投資家も活用しましょう。
◎原資産の株価が急激に動くと考えられる時に、eワラントをヘッジに利用します
◎損益分岐点を越えれば利益が拡大していきます
◎ギアリング・デルタを考慮して、少額で効果の高いeワラントを選びます
◎原資産の値動きが期待できれば、eワラントのコール・プットのポジションも有効です
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