整理銘柄とは |
整理銘柄とは、証券取引所に上場している企業の上場廃止が決定された場合は、上場廃止が決定した企業を1カ月の間整理銘柄に指定し、投資家に対して上場廃止が決定した企業の事実を知らせます。整理銘柄に指定された企業も売買が可能ですが、上場廃止が決まっているので、整理銘柄を保有している投資家の売りが大量に出ることになります。整理銘柄は、上場廃止の可能性がある企業が指定される監理銘柄から移される最終の指定であり、監理ポストに入れられた監理銘柄でも通常通りに売買(信用取引はできない)できるので、仕手筋や短期資金、個人のリスクマネーにより仕手株化するなどしているケースが多く見られます。
監理銘柄には(審査中)と監理銘柄(確認中)二つの指定があるため、上場廃止と思われていた企業の上場が維持されることになれば監理銘柄に指定されていた企業の株価が急騰することから、監理銘柄は短期的にマネーゲームの場と化すことが多いのです。JAL(日本航空)の株価は、整理銘柄に指定されたことから株価は4円まで急落していましたが、仕手筋や短期資金によりマネーゲームとなりの売買量が異常なレベルになったことがあります。TOB・株式交換によって子会社化して上場廃止になる場合は整理銘柄(整理ポスト)へ移されることなく上場廃止になる場合もあります。
【整理銘柄について】
○上場廃止が決定した事実を投資家に周知させる ○整理銘柄が整理ポストに入る期間は1ヵ月 ○監理銘柄(監理ポスト)が審査により上場廃止が決定した場合は整理銘柄へ ○現物株は取引可能、信用取引(貸借銘柄:新規の買建て、売建て)はできない ○仕手筋や投機筋、短期資金によりマネーゲーム化
○TOBや株式交換などの場合は、整理銘柄には指定されない
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