本当に儲かる先物取引システムトレードは売られているのか？

先物取引のシステムトレードで大儲けをしたという話があるのですが、本当でしょうかと疑っている投資家も多いと思います。バックテストの検証が本当に信じられる数値なのかという意見も多く、先物取引という危険なイメージもあり、先物システムトレードは敬遠されがちです。しかし、先物取引のシステムトレードほどシステムトレードに向いている取引はありません。

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【日経225先物取引のメリット】
◎上場企業の株のような倒産リスクや上場廃止リスクが無い
◎機関投資家やヘッジファンド、オイルマネーによる大口取引が中心
◎先物取引は取引量(流動性)が多いので約定率が株式と比較して高い
◎信用取引の売りのように金利や貸株料、逆日歩(日歩)が発生しません
◎証拠金に対するレバレッジ効果(３０倍)が高い(信用取引は３倍程度)
◎現物株やオプション、eワラントなどとのポジションを形成することが可能

【日経225先物システムトレード(自動売買)メリット】
◎個人の裁量による取引のように、感情に左右されない取引ができる
◎先物市場の取引データを利用したバックテストによるシステムの検証が可能
◎売買ロジックをプログラムすることにより自動売買が可能になります
◎システムトレード前に損益計算が可能、システムトレード戦略を立てやすい
◎システムトレードの取引結果を元にしたノウハウ、シストレ投資戦略の向上
◎システムトレードで成功している投資家のシステムを利用することができる
◎システムトレード(自動売買)により自由な時間を手に入れられる
◎資金管理がシステムトレード(自動売買)によって簡単になります

【日経225先物取引のデメリット】
◎レバレッジ(てこの原理)があるため、損失が大きくなる可能性があります
◎先物取引にはSQ(期限設定)があり、期日に注意しなければならない
◎投資元本(証拠金)が保証されていないので、追加証拠金が発生する可能性があります
◎相場の急激な変動により、建て玉の強制決済の可能性があります
◎SPAN証拠金制度により、建て玉の証拠金維持率を確認する必要があります
◎税金に関して、商品先物取引以外の所得との損益通算はできません
◎サーキットブレーカー制度により、取引の一時中断措置があります
◎値動きが非常に激しく、一瞬にして投資資金を無くしてしまう可能性あり
◎株式のように「塩漬け」株として、数年間保有してチャンスを待つことができない
◎イブニングセッション(夕場取引)は売買が活発ではない
◎外国為替の動きや、世界情勢などに敏感に反応するため、情報収集力が必要
◎シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)・シンガポール取引所(SGX)の動きに左右される

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【日経225先物取引は危険なものではありません】
先物取引は証券会社の営業マンに騙されたというニュースなどがあり、先物取引は危険というイメージがありますが、先物取引の仕組みを理解(税金・確定申告・青色申告)して取引すればレバレッジの効果が期待できる差金決済による証拠金取引です。先物取引はハイリスクハイリターンと言われますが、現物やオプション取引と組み合わせたポジション形成を理解していれば大きな損失は回避できます。金融商品取引法が改正されたことにより強引な営業は少なくなり、ネット証券会社により個人投資家もリアルタイムで相場の動向が分かるようになりました。レバレッジが大きい為に値洗い損による追い証(入金)が発生する場合がありますが、先物オプションの動きを監視しながらロスカット・ストップロスを投資資金管理して下さい。委託臨時増証拠金や立替金、委託定時増証拠金、追証拠金などありますが、追い証未入金のため強制決済されないように、証拠金余力の確認は毎日して下さい。先物取引の委託保証金維持率の計算式は（委託保証金－建て玉評価損）÷建て玉総額となります。先物取引は自己破産は可能でも、ギャンブルと見なされ、裁判所では免責されないという掲示板の書き込みを頻繁に見かけます(先物取引で自己破産したことが無いので、弁護士や被害者相談所(先物取引被害全国研究会)へ確認してください)。

先物取引は株式投資のように、２倍や３倍と原資産が値上りすることはありません。先物取引は急騰・急落、企業の倒産などにより紙切れとなるようなことはありません。レバレッジを活かして、証拠金の数倍の差金取引が可能なので資金効率が高い。原資産に対して証拠金を供託し、価格変動リスクを、他の証券会社やブローカーがプレイヤーに譲渡する保険(リスクヘッジ)契約が先物取引・デリバティブ(金融派生商品)です。現物取引のリスクヘッジが目的で作られた先物取引ですが、ネット取引全盛時代では、短期資金やヘッジファンドによる、スペキュレーション(投機)アービトラージ(裁定取引)という活用方法が主流となっています。先物取引は仕組みを理解して、現物やオプション、eワラント、CFD、他のデリバティブ(金融派生商品)とのポートフォリオを組成できれば大きな利益を得られるでしょうし、先物取引で失敗すれば借金や自己破産、差し押さえということもあります。

先物取引の失敗例として有名なのが、エリザベス女王の銀行と称されたベアリングス銀行を破綻させたニック・リーソン(Nick Leeson)です。この事件はマネー・トレーダー(銀行崩壊)という映画にもなりました。ニック・リーソンはシンガポール国際金融取引所(SIMEX)と大阪証券取引所に上場している日経225先物取引の価格差を狙った裁定取引を繰り返す手法で利益を出していましたが、部下(中国人)のミスを隠すための隠し口座「88888」の損失が膨らんでしまったものを取り返すタイミングを狙っていたニック・リーソン、このタイミングで阪神・淡路大震災が発生しました。ニック・リーソンは狼狽売りが終了すれば日経平均株価はリバウンドして、日経平均株価は回復すると考えました。そして、先物オプションのショートストラングル？を中心としたポジションで人生を賭けた大勝負に出ました。この賭けは当然外れ、ベアリングス銀行を破綻させてしまいました。社内監査でも問題になっていた大量の裁定取引のポジションですが、幹部はボーナスの金額に舞い上がり見破れなかったのでしょうか。デリバティブ(金融派生商品)の怖さを世界の投資家が認識した事件でした。

【先物取引は証券会社選びをしっかりと】
先物取引の注文方式には、成行・指値・逆指値・寄成・引成・Ｗ指値・Ｕターン注文・リレー注文、MTLO（マーケット・トゥー・リミット注文）、NSCO（ノン・スタンダード・コンビネーション注文）、SCO（スタンダード・コンビネーション注文）、BLO（ベスト・リミット注文）、IOC注文、FOK注文など投資家が執行条件を設定して、ネット証券から割安な手数料で先物取引が可能です。システムトレードのような感情を入れない投資ができるトレーダーは少なく、損切り・ロスカット・ストップロスのストップリミット注文をしっかりできる証券会社が理想なのです。先物取引の証券会社としては、ドットコモディティや北辰物産、フジフューチャーズ、コムテックス、岡地株式会社、フジトミ、小林洋行、第一商品、岡藤商事、岡安商事株式会社、エース交易、エイチ・エス・フューチャーズ、トレイダーズ証券、日本ユニコムなどの証券会社が口座開設から先物取引が可能になります。

先物取引の取引所としては、東京工業品取引所や東京工業品取引所、中部大阪商品取引所、関西商品取引所があります。(実物取引と清算取引)証券会社が取り扱っている商品は、東京金、東京銀、東京白金、東京パラジウム、東京ゴムRSS3号、東京金オプション、東京ガソリン、東京灯油、東京アルミニウム、東京原油、東京小豆、東京一般大豆、中部大阪ガソリン、関西小豆、とうもろこし、Non-GMO大豆、アラビカコーヒー、ロブスタコーヒー、粗糖、ゴム指数、中部灯油、軽油、大阪ゴム指数、金ミニ東京アラビカコーヒー生豆、東京ロブスタコーヒー生豆、東京大豆ミール、東京粗糖中部ガソリン、中部灯油、中部軽油、中部鉄スクラップ、中部鶏卵、中部RSS3号、中部TSR20号、中部ゴム指数、中部アルミニウム、関西コーン75指数、関西コーン、中部大阪灯油、中部大阪軽油、中部大阪天然ゴム指数(サーキットブレーカー)などがあります。

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