ドレッシング買いとは
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ドレッシング買いとは、企業や年金基金、投資顧問等の運用機関が運用するファンドにおいて月末や決算期末の株式の評価額が財務諸表に反映されるため、株式の評価額を上げ、決算の数字を良く見せるために運用対象となっている企業、インデックスファンドであれば組入れ企業の株式を買うことです。年金基金や投資信託の投資ファンドから運用委託を受けている投資顧問業者、投資信託委託会社などは運用成績が悪い場合は、委託契約を解約される場合が多く、特定のテーマに特化した運用ファンドに組入れられている時価総額の小さな企業が企業業績などに無関係で株価が急騰した場合などは、投資ファンドによる「ドレッシング買い」が入ったと観測されます。時価総額の小さな銘柄の株価を上昇させて指数の引き上げを狙ったものです。
TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価をベンチマークとしているインデックス運用(パッシプ運用)ファンドと比較して、ベンチマーク(市場平均)を上回る運用成績を目的としているアクティブ型運用ファンドの方が「ドレッシング買い」により運用パフォーマンスを上げて運用益(売買益)を出そうとします。年金運用資金等の大口投資家の投資動向に合わせて、提灯買いや打診買いを入れる「コバンザメ投資法」を行っている投資家も多くいますが、新規に日経平均株価の採用銘柄になるなどの株価材料が無い限りは「ドレッシング買い」を見極めることは難しいのですが、四半期末や年度末の3月に「ドレッシング買い」を入れる投資戦略も有効と考えられています。「ドレッシング買い」は「掉尾の一振(とうびのいっしん)」と似た、株式投資の投資戦略になっています。
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