掉尾の一振とは |
掉尾の一振(とうびのいっしん)とは、12月の年末相場で節税対策の売りが出尽くした20日頃から大納会に向けて、株価が上昇するアノマリーのことです。掉尾の一振は「物事が最後になって勢いを増す」という意味の諺で、過去の日経平均株価のデーターからもクリスマス前から、大納会、大発会と株価が上昇していることが分かります。年末相場は、機関投資家やヘッジファンド、証券会社の自己売買部門等のディーラーがクリスマス休暇に入っていることや、実質的な年内の最終取引日が12月25日(12月26日からは、受け渡しが翌年の1月4日)となることから、利益確定・損失確定の売り決済がクリスマス前に終了していることから売り圧力がありません。
機関投資家が不在で、仕手筋や特定資金、個人投資家が相場の中心となり、東証マザーズ・JASDAQの新興市場株や東証1部の低位の仕手株(時価総額下位)がリスクマネー流入(投機資金)により、ストップ高する銘柄が続出するなど「師走相場は餅代稼ぎの仕手・材料株相場」になります。大納会・大発会は、機関投資家などの大口投資家による「ドレッシング買い」「お化粧買い」が入るご祝儀相場になることから、年末に仕込んで、年始の大発会後に手仕舞いするという投資戦略も有効な投資手法です。
【大納会までの日経平均株価の動き】
2010年12月20日 |
10216 |
2010年12月30日 |
10228 |
2009年12月21日 |
10183 |
2009年12月30日 |
10546 |
2008年12月19日 |
8589 |
2008年12月30日 |
8860 |
2007年12月19日 |
15031 |
2007年12月28日 |
15308 |
2006年12月20日 |
17011 |
2006年12月29日 |
17226 |
2005年12月20日 |
15641 |
2005年12月30日 |
16111 |
2004年12月20日 |
11103 |
2004年12月30日 |
11489 |
2003年12月19日 |
10285 |
2003年12月30日 |
10677 |
2002年12月20日 |
8407 |
2002年12月30日 |
8579 |
2001年12月20日 |
10435 |
2001年12月28日 |
10543 |
2000年12月21日 |
13423 |
2000年12月29日 |
13786 |
12月20日ぐらいまでに、機関投資家やヘッジファンドによる売りは終わることから、20日から大納会までの日経平均株価の動きを調べてみると、毎年上昇しています。20日頃から大納会までの上昇率は非常に高く、掉尾の一振がアノマリー投資に向いていることが証明されています。
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