値がさ株とは
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値がさ株(値嵩株)とは、1単元あたりの表面株価が高い銘柄のことを言います。「値がかさむ」ということから値がさ株と呼ばれますが、株価が幾ら以上から値がさ株という定義はありません。株式市場の相場動向により、低位株、中位株と同様に相対的に水準が変動します。日経平均株価の算出は、日経平均の構成銘柄を単純平均したものに修正を加える方式によって算出しているので、値がさ株が低位株よりも日経平均株価へ与えるインパクトが大きくなります。
値がさ株は、東証マザーズやJASDAQなどの新興市場に上場しているが多く、IPOの公募価格が10万円~50万円で新規上場する企業が続いた時期があり、IT企業やバイオベンチャーなどの成長性が見込まれる企業が上場後に100万円以上の株価となり、株式分割を発表するというパターンがありました。現在は、東京証券取引所が売買単位を100株、1000株単位にするように要請しており、将来的には100株単位に統一することを目指しています。
日経平均株価はハイテクや情報通信などの「値がさ株」の影響が強く、TOPIXは自動車株や銀行株などの時価総額が大きい企業の影響を受けやすいという特徴があります。TOPIXは、海外の機関投資家や投資ファンドが投資成果の指標とするベンチマークに採用されることが多く、日本株に投資するファンドや投資信託等はTOPIXをベンチマークに設定するのが普通です。海外の投資ファンドやヘッジファンド、投機筋が日本株を買っている時は、TOPIXの時価総額上位の銘柄を狙うのが得策です。
日経平均株価は単純平均株価ですから「値がさ株」の値動きに左右されます。値がさ株は発行株式数が少なく、先物取引やオプション取引を得意にするヘッジファンドは「値がさ株」を動かして相場をコントロールしようとします。先物取引をトレードする場合は、先物のリアルタイムチャート、板情報の横に、ソフトバンクや京セラ、ホンダ、キヤノン、東京エレクトロン、KDDI、ファーストリテイリング、アドバンテストなどの株価情報を表示させましょう。値がさ株のベスト(ランキング)10ぐらいの値動きで、日経平均株価の値動きは説明できます。
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