企業名 |
ナノキャリア |
証券コード |
4571 |
上場市場 |
東証マザーズ |
売買単位 |
1株 |
資本金 |
3,585(百万円) |
株主持分 |
1,665(百万円) |
総資産 |
3,529(百万円) |
有利子負債 |
1,700(百万円) |
利益剰余金 |
-5,486(百万円) |
従業員数 |
30人 |
時価総額 |
125億円 |
会社設立 |
1996年06月 |
株式上場(IPO) |
2008年3月 |
決算期 |
3月 |
業種セクター |
医薬品 |
監査法人 |
あずさ |
配当(配当利回り) |
- |
株主優待 |
- |
大株主(筆頭株主) |
中冨一郎 メディネット シンテック 太田昌市 ジャフコ テイコク・ファーマ 岡野光夫 片岡一則 信越化学工業 ウィズ・ヘルスケアPE1号投資事業組合 興和 松井証券 MSIPクライアントセキュリティーズ |
取締役 |
中冨一郎 加藤泰己 花田博幸 中塚琢磨 岡野光夫 大橋彰 野口勘四郎 森嶋正 古田利雄 |
備考 |
創薬ベンチャー |
平均給与・年収ランキング |
634万円 (有価証券報告書) |
コメント |
2013年5月8日に年初来高値563000円を付けた「ナノキャリア」ですが、日経平均株価が調整に入ってからは過熱感のあったバイオ株が海外投資家を中心に売られたことから、同社にも連鎖的な売りが出ていました。売りが売りを呼ぶ展開になっていましたから株価は最高値の半値以下となる24万円台まで売られましたが、安値圏では売りが枯れていたことや大口投資家による買いが入ったことからリバウンド基調になっています。核酸デリバリー用ミセル化ナノ粒子のプロトタイプを確立、信越化学とミセル化ナノ粒子の材料であるブロックコポリマーの共同研究契約を締結したと発表するなど株価材料も出ています。大きな買い材料が出ていなかったバイオベンチャーですが、ペプチドリームとリプロセルのバイオベンチャーがIPOしますから、再びバイオ株に短期資金を中心に個人投資家の投資資金が流入しているので、株価材料が豊富なナノキャリアにぱ有利な展開になりそうです。信用倍率は198.7倍の買い長とバランスが悪い状態ですが、株価上昇に伴い空売りも増加しますから信用倍率も改善してくるでしょう。
自民党の安倍晋三総理の追加金融緩和政策への期待から為替相場は円高から円安、 日経平均株価は東日本大震災前の水準にまで回復、短期的に為替相場も 日経平均も上昇していたことから、利益確定の動きとなり、東証1部から東証マザーズに投資資金が流れています。売買代金も増加しており、
大きな投資資金が動いていることから、マザーズの時価総額上位の銘柄が 売買の対象になっています。京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞研究によりノーベル生理学・医学賞を受賞したことで、バイオベンチャーがお祭り状態となり、
東証マザーズの時価総額上位には「ナノキャリア」やタカラバイオ、カイオム・バイオサイエンス、 オンコセラピー・サイエンス、そーせいグループなどがランキングされています。 特に、短期資金の介入が噂されている「ナノキャリア」は、2012年の年初来安値が 1月5日の24000円、10月から株価の上昇が始まり、年初来高値は11月13日の
155100円、この株価はナノキャリアの上場来最高値でもあります。 国内外の機関投資家、ヘッジファンドの循環物色の動きもありましたが、 ナノキャリアもミセル化ナノ粒子技術の応用分野である外用剤ミセルに関する出願につ
いて、日本国特許庁から特許査定を受けたと発表したことが材料視されており、 医薬品でけでなく、化粧品や育毛剤などへの応用が期待されています。 また、厚生労働省は経済対策の一環として、iPS細胞を利
用した創薬研究を行っている研究機関を支援して行く方針を発表しています。 ナノキャリアの現在の時価総額は約400億円、10月から出来高を伴い株価が急騰していましたが、
短期の株価調整はありましたが、大口は売り抜けておらず、利益確定の売りを吸収する 力強い値動きです。ナノキャリアは、マザーズ指数の採用銘柄ではありませんが、
マザーズの時価総額ベスト10の中に、タラバイオとカイオム・バイオサイエンス、 オンコセラピー・サイエンス、そーせいグループ、ライフネット生命保険も
医療関連として考えれば、時価総額上位10社のうちバイオ、医療関連銘柄が 6社もランクインしている状態になっています。東証マザーズと言えば、インターネット関連
サービスを展開している企業が多く上場していますが、 ユーグレナやUMNファーマ、メディネットなどの医療関連も 20位以内に入っており、 現在はマザーズと言えばバイオベンチャー という感じになっています。 業績は赤字が続き、2013年3月期も赤字予想ですし、2014年3月期も赤字予想のナノキャリアが
マザーズの時価総額6位という状況、バイオ株は仕手株の宝庫ですが、赤字続きの企業の株価が 割高とか割安という判断は難しく、売り逃げが少ないことから、更に株価が上昇しそうな展開ですが、
急落する可能性もあります。(編集部) |
関連銘柄 |
バイオベンチャー関連銘柄
iPS細胞関連銘柄 |
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