　　　　　　　中国株の配当、配当利回り

【中国株の配当】

大金持ちになって銀行預金の利子で悠々自適に海外に別荘でも購入して暮らすというライフスタイルにバブル時代のサラリーマン達は憧れていましたが、バブル景気の崩壊によって不況が続き、大量の不良債権を抱える銀行はゼロ金利政策を長期的に続けたことから、銀行預金からタンス預金へとお金が流れました。日本株で株式投資をしても日本経済の成長率、配当利回りの低さ、リーマンショック、ギリシャ危機、東日本大震災の影響を受けた日本市場には魅力がありません。しかし、中国株は配当利回りが高く、高配当の企業が多くあります。日本企業の配当は１％程度、高配当ランキングで上位にランクされる企業でも３％程度ですが、中国株は配当利回りが１０％以上の企業が多数あり、上海総合指数、香港ハンセン株価指数、上海_180指数等の株価指数に採用されるような大型の優良株でも高配当の企業が多数あります。中国企業は急成長している企業が多く、株価も上昇を続けていますから、株価の上昇によるキャピタルゲイン、配当によるインカムゲインと二重でおいしい投資なのです。

少額の投資資金でデイトレードしている投資家には配当は関心がないでしょうが、デイトレでは投資資金が効率的に運用できない程のお金を持っている投資家には配当利回りが重要になります。中国株に投資する投資家は投資資金が大きく、スイングトレード・長期投資が基本、資産運用という言葉がピッタリと当てはまる投資スタイルの投資家が中国株投資に向いています。配当利回りは株式を購入した時の株価が安ければ、保有株の株価が上昇して配当利回りが低くなっても、安値で仕込めている投資家は実質配当利回りは高利回りです。配当利回りは株価の変化によって株価が上昇すれば配当利回りが下がり、株価が下落すれば配当利回りが上がります。人民元が切り上げ・開放、上海証券取引所・深セン証券取引所のA株とB株が統合される前に成長性のある大化け株を買っておけば大儲けができるでしょう。超低金利の日本の銀行にお金を預けておいても利子がゼロに等しいなら、株価上昇と株式の配当金、リスクヘッジというメリットのある中国株を買う人が増えています。

日本に住んでいる投資家は、中国市場から見れば外国人投資家になることから、上海証券取引所と深セン証券取引所に上場している企業の株式の購入する場合、外国人投資家はB株と呼ばれる外国人投資家向けの市場に上場している企業の株式しか購入できません。A株は、中国国内の投資家と中国証券監督管理委員会から適格国外機関投資家と認定された機関しか取引できません(A株は人民元、B株はアメリカドル・香港ドル)。中国株を買って高配当を得るには、上海B株か深センB株、香港株の３市場から株価が割安で高配当の銘柄を選定する必要があります。中国本土市場の上海と深センもA株との株価に差があり、統合すればA株に鞘寄せすることもあり魅力的ですが、香港証券取引所のメインボード・GEM市場に上場している銘柄には配当利回りが高い高配当銘柄が数多くあります。

中国国内の金融引き締め政策などもあり、中国から香港市場に投資資金が流れていることや、外国人投資家が香港市場に積極的に投資していることもあり、香港に上場している企業も配当性向を高めて高配当を実施することによって投資家の獲得に注力しています。アジアの金融センターとして香港市場の時価総額も上海証券取引所に並ぶ市場に成長、今後も高配当を実施することによって海外からの投資資金を集めて行くでしょう。配当利回りの高い企業の多い香港マーケットですが、2009年には株価が４香港ドル程度の中華網(チャイナドットコム)が年間で約６.６香港ドルの配当を実施、配当利回りは100%を超えています。有償減資という減資した資本金を株主に還元したことによって、驚異的な配当利回りになりましたが、香港株の高配当ランキングを見ていると、100%を超える配当を実施する企業がわりと頻繁に見られます。

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