【フォトクリエイト 基本情報】
| 会社名 |
フォトクリエイト |
| コード |
6075 |
| 市場 |
東証マザーズ |
| 業種 |
サービス業 |
| 売買単位 |
100 |
| 資本金 |
1,171,100.00円 |
| 上場承認日 |
2013年6月6日 |
| 上場日 |
2013年7月10日 |
| 仮条件公示 |
2013年6月19日 |
| 最小単位(１００株)の購入金額 |
１６.７万円 |
| 公募価格 |
1670円 |
| ブックビルディング |
2013年6月21日〜2013年6月27日 |
| 公開価格決定日 |
2013年6月28日 |
| 申込期間 |
2013年7月2日〜2013年7月5日 |
| 公開株数 |
230,000 |
| 公募株数 |
100,000 |
| 売出株数 |
130,000（OA含む） |
| オーバーアロットメント |
30,000 |
| 監査法人 |
あずさ |
| ロックアップ |
１８０日間及び公募価格の１.５倍でロックアップ解除 |
【フォトクリエイトの業績】
|
売上高 |
経常利益 |
当期利益 |
配当金 |
| 2010年12月期 |
1,965,728 |
1,371 |
-38,505 |
- |
| 2011年6月期 |
897,147 |
17,492 |
4,149 |
- |
| 2012年6月期 |
2,481,058 |
130,688 |
64,586 |
- |
【フォトクリエイト 引受け証券会社】
| 主幹事証券 |
SBI証券 |
| 引受証券 |
ＳＭＢＣ日興証券
東海東京証券
極東証券
岡三証券
エース証券 |
【フォトクリエイト 大株主(目論見書)】
| 白砂晃 |
19.75% |
ロックアップ |
| 小松利彰 |
19.07% |
ロックアップ |
| 田中大祐 |
18.92% |
ロックアップ |
| （株）ルクレ |
10.25% |
|
| （株）ドリームインキュベータ |
10.09% |
ロックアップ |
| Globis Fund III, L.P. |
7.39% |
ロックアップ |
| （株）サイバーエージェント |
3.15% |
|
| 大澤朋陸 |
2.21% |
ロックアップ |
| Globis Fund III (B), L.P. |
2.07% |
ロックアップ |
| 飯田哲也 |
1.84% |
|
【編集長のコメント】
2013年7月10日に東証マザーズにIPOする「フォトクリエイト」は市場吸収金額が3.45億円、時価総額は約20億円程度という超小型IPOです。2013年にIPOした企業で市場吸収金額が5億円以下の企業は、買取王国(3.87億円)とウォーターダイレクト(3.45億円)、横田製作所(4.58億)の３社ですが、いづれも公募価格の倍以上のIPO初値を付けています。自民党の安倍晋三総理によるアベノミクス(追加金融緩和・量的緩和)政策の好影響によって個人投資家がIPO市場に戻ってきており、値動きが軽く資金回転の良い小型IPO株に投資資金が集まりやすく、仕手株化・マネーゲームが繰り広げられています。フォトクリエイトも小型のネット関連企業ですし、ミクシィやトレンダーズなどの株主としてベンチャー投資に実績のあるサイバーエージェントが大株主になっているので、投資家には安心感もあるのではないでしょうか。社長の白砂晃氏は日本電信電話からサイバーエージェントへ入社、その後フォトクリエイトの取締役から代表取締役になっていますから、大株主のサイバーエージェントとの関係性も強いことが分かります。
7月3日に本年度最大のIPOであるサントリー食品インターナショナルが上場していますが、１週間後のIPOですからサントリー食品の影響は少なく、同日にIPOする夢展望も小型ということもあり、フォトクリエイトに投資資金が集まりやすい環境にあります。公募価格は仮条件1,470円〜1,670円の上限となる1,670円に決定、全公開株数がわずか23万株（2300枚）というプレミアムチケットを手に入れた投資家が簡単に売ってくるとは考えづらく、新規上場の３日目に初値を付けたリプロセルのような爆騰も期待できないか。主幹事証券はIPO実績が豊富な野村證券、上場市場は東証マザーズですし値が飛びやすいITベンチャー、ベンチャーキャピタルにも１８０日間及び公募価格の１.５倍で解除されるロックアップがかかっており、サイバーエージェントも簡単に売ってこないでしょう。リプロセルが予想以上に強かったこともありますが、IPO市場が１５１連勝した頃の勢いを取り戻している状況、過去にガンホーオンラインが株数の少なさから１株が２３００万円以上になったケースもあります。フォトクリエイトのIPO初値は、5000〜10000円の間で決まる可能性が考えられ、IPOがゴールではないITベンチャーですので、テクニカル分析などは気にすることはないでしょう。 |
【フォトクリエイト IPO分析】
| 主幹事証券 |
個人投資家に最も人気の高いネット証券のSBI証券が主幹事、超小型サイズのIPOですから公募価格を下回る初値は考えづらいが、公募抽選に当選した個人投資家の大量に売りが出ることは避けられないか。 |
| 上場市場 |
東証マザーズ。小型のネットベンチャー企業ですが、売上も経常利益も伸びており、マザーズらしいタイプだけに人気化が期待できます。 |
| 市場吸収金額 |
吸収金額は約3.45億円（想定価格ベースOA分含む）と2013年7月現在、最も小型のIPOです。2013年のIPO企業では、ウォーターダイレクトも吸収金額が約3.45億円という超小型で評価も高くありませんでしたが、公募価格1200円に対し初値は3600円と200.00%も上昇しています。 |
| 調達資金使途 |
設備資金（画像サーバ増設等の事業インフラ強化、バッチサーバ増設等の社内ネットワーク環境整備、事業拡大のための増床関連費用）及び運転資金（人件費及び採用関連費用）に充当予定 |
| サイズ |
時価総額は約20億円 |
| 割安or割高 |
2013年6月期の単独予想EPSは93.44円、想定価格1,500円で算出されるPERは約16.1倍、成長性の高いネットベンチャーとしては割安になっています。 |
| ブックビルディング |
公募価格は仮条件1,470円〜1,670円の上限である1,670円に決定、全公開株数がわずか23万株（2300枚）だけに抽選に当選するのが難しい銘柄でした。 |
| ベンチャーキャピタル |
ベンチャーキャピタルの出資も多い企業ですが、ルクレとサイバーエージェント以外のドリームインキュベータやGlobis Fund III, L.P.、Globis
Fund III (B), L.P.はロックアップの対象ですし、上場がゴールというタイプではなく、IPOにより急成長しそうな企業ですから簡単には売ってこないと考えられます。 ※社長の白砂晃氏は日本電信電話からサイバーエージェントへ入社しています。 |
| ロックアップ |
１８０日間及び公募価格の１.５倍でロックアップ解除 |
| 未行使のストックオプション |
行使価格497円のストックオプションが約19万株残っていますし、ベンチャーキャピタルが保有しているストックオプションも25万株程度ありますから、公開株数を上回っています。 |
| 事業 |
インターネット写真サービスを中心に、フォトクラウド事業や広告・マーケティング支援事業で展開しています。 |
| 同業種との比較(PER) |
アスカネット(8.5倍) スタジオアリス(12.7倍) プラザクリエイト(7.8倍) |
| 会社の業績 |
2010年12月期からの利益が急激に伸ており、成長性の高いベンチャーということが分かります。2014年6月期の業績予想は、売上げが10.9%、純益は56.3％の増収増益が見込まれており、2013年6月期の進捗率も97％を達成していますから、増額修正される可能性が高くなっています。 |
| 成長性 |
ブログだけでなく、Facebookやツイッターなどソーシャルネットワーク(SNS)の普及によって、企業のみならず個人が写真を取り扱うことが増えていますから、サービス需要も伸びると予想されます。 |
| 環境 |
同日に夢展望が同じく東証マザーズに上場しますが両社ともサイズが小さく、市場吸収金額が約5000億円のサントリー食品インターナショナルから一週間後の上場ですから、投資資金が集まりやすいでしょう。 |
| 知名度 |
インターネットを活用したフォトサービスを展開する人気業種ですが、IPOにより初めてフォトクリエイトの名前を知る投資家も多くいるように、知名度はありません。 |
【みなさんの初値予想 (メルマガ読者の意見)】
| くむか |
5000円 |
同じ吸収金額のウォーターダイレクトは公募価格1200、IPO初値は3600円と株価3倍、VCだらけの成長性に疑問符が付く企業でした。成長性の高いフォトクリエイトなら当然、株価3倍以上の5000円が最低ラインになると予想しています。 |
| 茶香 |
6000円 |
読売巨人軍とソフトバンクホークスのオフィシャル写真の販売サイト、東京マラソンや大阪、神戸、京都、JALホノルルマラソンの公式フォトサービスのオフィシャルスポンサーなどを務めている企業なので、更に事業領域が広がりそうです。社長も相当なやり手というイメージがあり、2013年のIPOの強さからも6000円ぐらいは堅いと思います。 |
| ディープ３冠 |
7500円 |
社長は元サイバーエージェントの社員、サイバーとの関係が気になります。サイバーエージェントが出資している企業の初値は高騰する印象が強く、サイズも凄く小さいので7500円ぐらいまでありそう。私の周りでも株ブームが再び起こっていて、IPOの抽選に申し込む人が数名いるぐらいなので昔のようなIPO祭りを思い出します。 |
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