監査法人とは |
監査法人とは、監査証明業務を行うことを目的として公認会計士によって設立され(最低5人以上の公認会計士、社員も原則として公認会計士)内閣総理大臣の認可を受けて設立される公認会計士法上の特別法人です。監査法人は、上場企業等の大企業の監査業務を会計事務所などの小規模な組織で行うことが難しくなってきたことから、企業の監査業務を効率的に行うことを目的としており、1966年の公認会計士法改正により制度化されています。
監査業務に関しては、当初は無限連帯責任を負うことになっていましたが、2008年に公認会計士法等の一部が改正されたことにより、社員を有限責任社員とする有限責任監査法人の制度が導入されています。この改正により、有限責任社員が有限責任監査法人の連帯責任が及びのは出資した額までの責任となり、有限責任社員への負担も軽減されています。アメリカのLLC(Limited Liability Company 有限責任会社)会社法上の合同会社に似た法人形態となっています。
上場企業の監査については、4大監査法人がほぼ監査業務(財務諸表作成(貸借対照表(B/S)・損益計算書(P/L)・キャッシュ・フロー計算書(C/S)・株主資本等変動計算書(S/S))、有価証券報告書の作成、コンサルティング業務等を独占しているような状態になっています。
【監査法人の主なコンサルティング業務】
○IPO(新規公開)に向けた経営組織や諸規定整備
○内部統制のための組織作り
○M&A(企業の買収・合併・分割等)の支援
○企業の評価調査(デューデリジェンス)
国際会計基準(IAS)や内部統制、日本版SOX法(内部統制報告書)、J-SOX、コンプライアンスなどの強化により、監査法人の業務内容も広がっていますし、国際化により国際財務報告基準による監査業務などを行う必要もあります。世界的なアカウンティングファーム(会計事務所)であるアーンスト&ヤング(Ernst & Young)、デロイト トウシュ トーマツ(Deloitte Touche Tohmatsu)、KPMG(KPMG) 、プライスウォーターハウスクーパース(PricewaterhouseCoopers)等と提携して、グローバル企業の監査も行っています。
【4大監査法人】
新日本有限責任監査法人
有限責任監査法人トーマツ
有限責任あずさ監査法人
あらた監査法人
【中堅監査法人】
三優監査法人
仰星監査法人
優成監査法人
東陽監査法人
太陽ASG有限責任監査法人
京都監査法人
監査法人ウィングパートナーズ
霞が関監査法人
清和監査法人
監査法人A&Aパートナーズ
明誠監査法人
プライム監査法人
フロンティア監査法人
監査法人アイ・ピー・オー
アスカ監査法人
KDA監査法人
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