ジャフコはIPO市場回復,ベンチャーキャピタル事業拡大!シンバイオ製薬,日本管理センターの大株主
|
企業名 |
ジャフコ |
信用倍率 |
1.66倍 |
浮動株比率 |
10.2% |
信用買残 |
634500 |
信用売残 |
381100 |
※RSIとvolatilityに関しては、直近の3ヶ月日足で算出しています。
ライブドアショック以前は、個人投資家や仕手筋は東証マザーズやJASDAQ、ヘラクレスなどの値動きの激しい新興市場に上場している企業を好んで取引していました。業績予想や企業の成長性を無視したマネーゲームが頻繁に行われていてました。中でも、IPOした企業の銘柄は仕手株化するケースが多く、IPOした企業が連続で公募価格を上回る状況が続いていました。IPO初日は買い気配で値が付かない、連続ストップ高した後で、株式分割を発表して、更にストップ高というケースもありました。ヤフーの株価が1億円を突破したケースやガンホーオンラインの株価も2000万円を超えるなど、証券会社のブックビルディングに当選することは、プラチナチケットを手に入れるようなものでした。しかし、ライブドアショックから新興市場の時価総額は、数分の一に縮小してしまい、IPOを延期・中止するベンチャー企業が相次ぎました。更に、リーマンショックからの世界的な金融危機、日経平均株価の暴落によって、IPOする企業が激減してしまいました。中小のベンチャーキャピタルは倒産した企業も多くありますし、上場しても株価が付かないことから上場する企業の減少、上場審査の厳格化によって、IPO市場。IPOに関連するベンチャーキャピタルなどは苦しい状況になっていました。
2010年のIPOは、第一生命保険や大塚HDなどの時価総額の大きな超大型企業の新規上場が続きましたが、新興市場もスマートフォンの予想以上の普及拡大なより、スマートフォン向けのコンテンツ事業を展開している企業のIPOが増加しています。アメリカ市場でも、ソーシャルゲーム大手やSNS関連企業がIPOしたことから、日本の新興市場にIPOするソーシャルアプリケーションやSNS関連企業に投資家の注目が集まるのは当然でしょう。東日本大震災から自粛ムードになっていたIPO市場ですが、9月から東証マザーズ・JASDAQに新規上場する企業が連続します。これから、「KLab」「シンバイオ製薬」「日本管理センター」「スリー・ディー・マトリックス」「ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス」などのベンチャー企業が上場しますから、新興市場の投資資金はIPO企業に集中することになるでしょう。スマートフォン市場の急成長により、ベンチャー企業も成長していることから、IPO市場も回復することが見込まれ、IPO関連企業に仕込みが入るのは当然の流れだと思います。特にベンチャーキャピタルは、投資先のベンチャー企業のIPOにより営業増益が期待できます。
「ジャフコ」は野村證券系で、日本最大のベンチャーキャピタルです。「ジャフコ」は新規上場する「シンバイオ製薬」「日本管理センター」にも出資していることから投資家の注目を集めています。ベンチャーキャピタル関連企業は、ライブドアショック、リーマンショック、東日本大震災の影響によって、厳しい状況が続いていましたが、国内企業のIPOの復活、中国などのアジア新興国でのベンチャーキャピタル事業の新規展開が見込まれることから、今後の成長性が期待されています。「ジャフコ」の直近の高値は、7月26日の2157円、1400円まで株価が下落していることから、自立反発の買いも入っていますが、信用倍率も1.44倍と好取組、信用売り方も売り込みが難しくなっていることから、買い方が優勢の展開になってこないか。IPOした企業の株価が急騰した場合、日経平均株価が上昇する展開になれば、「ジャフコ」の保有している株式の含み益も増すことになり、ベンチャーキャピタルへの見直しがあるはずですし、来年以降のIPO市場の回復への期待も膨らみます。
|
|
|