ナノキャリアは興和とエピルビシンミセル共同開発、第三者割当増資で株価ストップ高!

企業名	ナノキャリア
信用倍率	-
浮動株比率	28.2%
信用買残	7396
信用売残	-

※RSIとvolatilityに関しては、直近の３ヶ月日足で算出しています。

創薬ベンチャーの「ナノキャリア」が興和に対して、１株２万６３７０円で１万１０００株の第三者割当増資を行うとリリース、これによって、２０１１年９月中間期の単体業績予想は、最終赤字が３億４０００万円から１億４０００万円（前年同期は２億８９００万円の赤字）に縮小することになります。第三者割当増資により得られた資金は、エピルビシンミセルの前臨床試験、研究開発費用に当てられます。エピルビシンミセルの原薬供給によって、約２４億円のマイルストーン、継続的な収入も見込まれることから、第三者割当増資の発表から「ナノキャリア」の株価はストップ高、買い気配となりました。副作用の少ない、抗がん剤の研究・開発に取り組んでいる「ナノキャリア」、国内外の研究機関との共同研究を積極的に進めており、シンガポールなどのアジア新興国でも癌治療薬の研究・開発を行っています。JASDAQに「シンバイオ製薬」がIPOすることから、短期的には創薬ベンチャー株が短期資金の物色対象となると考えられていましたが、「ナノキャリア」の第三者割当増資により、バイオ株への資金流入は予想よりも早まることにならないか。株式市場は年初来の安値を更新すると言う流れ、投資家のリスクマネーがディフェンシブ株から、値動きの激しいバイオ株に流れる展開に注意したい。

６月に短期的に株価急騰していた「ナノキャリア」ですが、その後は値動きの少ない展開が続いていました。バイオベンチャー株は値動きが激しい企業が多く、動き出せば連続ストップ高・連続ストップ安という仕手株のような激しい値動きをする特徴があります。直近は値動きが少なく、６月の相場で高値掴みしている投資家が含み損を抱えている状態ですから、塩漬け株の評価損が無くなる株価水準までは株価の頭を抑えることになることも考えたい。35000円を超えてくれば、シコリ玉は少なくなり、値動きも軽くなると思います。過去の値動きから仕手性が高い「ナノキャリア」、個人投資家も「ナノキャリア」に参戦して、大儲けした投資家も多いでしょうから、個人投資家やデイトレーダーなどの短期資金も集まり、上値追いの流れから、高値掴みを誘う嵌め込み相場というパターンは十分に考えられます。外国人投資家もバイオベンチャーへの投資を強化していますし、バイオベンチャー企業を選抜して開発する投資信託の販売の増加も期待されることから、機関投資家の買いも期待できるだけに、「ナノキャリア」「オンコセラピー・サイエンス」「そーせいグループ」「キャンバス」などのバイオベンチャーが再度の盛り上がりを見せてくれることを期待したい。新型インフルエンザの流行時にも、バイオベンチャー株が買われる短期の仕手相場となっただけに、「ナノキャリア」が起爆剤となることを願っています。

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