エス・バイ・エル(1919)低位の仕手株?ヤマダ電機がTOB,第三者割当増資で株価急騰!
|
企業名 |
エス・バイ・エル |
信用倍率 |
106.64 |
浮動株比率 |
32.8.% |
信用買残 |
11,304,000 |
信用売残 |
106,000 |
※RSIとvolatilityに関しては、直近の3ヶ月日足で算出しています。
リーマンショックで大損失を出してしまった投資家が多く、勝ち続けていたトレード履歴を公開していたトレーダーも破産状態になりました。日経平均株価の急落に外資系証券会社の売れ込みが加わり、日経先物取引ではサーキットブレーカーが発動される事態となり、追証、強制決済のパニックとなってしまいました。デイトレードを中心に短期の値幅取りを繰り返してきた投資家も苦労して積み上げてきた利益が無くなってしまったことによって、デイトレードやデイトレーダーを行う投資家の数は減少、東京証券取引所の個人投資家の売買動向でも記録的な低水準が続く状態になっていました。昨年の新興市場の仕手株相場では、個人投資家が株式市場に戻ってきていましたが、東日本大震災の発生もあり、再び個人投資家の市場参加者が減っている状況になっています。株式市場で大損してしまった投資家は、少額でレバレッジ効果の高いFX(外国為替証拠金取引)で株式投資で出した損失を取り戻そうと大勝負をした投資家も多かったようですが、ギャンブル性の高い為替相場でも損失を出してしまう投資家が続出していました。金融庁がFXに対するレバレッジ規制強化を実施したこともあり、個人投資家は株式市場に戻ってきていますが、個人投資家の投資動向も変化してきています。デイトレードに代表される、ネット証券会社の格安の売買手数料を活かしたスキャルピング的な売買手法が影を潜めて、低位の仕手株化しそうな銘柄に一発勝負を賭ける投資家が増加しています。割安で放置されているボロ株に投資資金を全額投入、株価が数倍になれば、これまでの損失を取り戻せるという考えで投資しており、低位の仕手株に個人投資家のリスクマネーが流入しています。
低位の割安放置銘柄で勝負を賭けている投資家が数多く参戦しているのが「エス・バイ・エル」です。東日本大震災の発生によって、エス・バイ・エルの株価は100円を割り込み、完全なるボロ株となってしまいました。機関投資家やヘッジファンドなどの大口投資家は買いづらい銘柄ですが、勝負を賭けている投資家は安値で全力買いを続けていました。株価材料があれば、エス・バイ・エルの株価急騰が期待できることから、長期保有を覚悟したリスクマネーによる買いが継続されていました。過去に建設セクターのボロ株が株価材料により仕手株化、短期で株価数倍となるケース(植木組、福田組)が目立ちました。ヤマダ電機はエスバイエルに対し、TOB(株式公開買い付け:期間は8月15日-10月4日)と第三者割当増資(払い込み期日は10月12日)の引き受けにより、連結子会社化することを発表、エス・バイ・エルの株価は60円から120円まで急騰していました。短期で株は2倍となったことで、利益確定させたホルダーも多くいると思いますが、長期で勝負しているホルダーは更なる株価上昇のタイミングを待っています。エスバイエルを買収するヤマダ電機の山田昇会長は、省エネ住宅関連の売上高を14年3月期をメドに3000億円(11年3月期比10倍)に引き上げる方針を示しており、株価材料となっています。原発停止による節電要請もあり、太陽光発電システムなどを採用した省エネ住宅への需要拡大が期待されており、地方都市を中心に大型家電量販店を運営しているヤマダ電機、ヤマダ電機は省エネシステムの販売拡大をエスバイエルの子会社化により拡大させて行きます。売上げ10倍というコメントにホルダーも反応しており、掲示板でもエスバイエルの将来性に期待する個人投資家の書き込みが見られます。今後の株価材料、仕手筋や短期資金の参入により、株価は将来的には数十倍という夢を持っている投資家も多くいます。日経平均株価は1万円割れ、戦後最高の円高、アメリカや欧州の金融不安など機関投資家が動きづらい状況で買い向かうのはリスクもありますが、安値で仕込んで高値で売り抜ける「バイアンドホールド」では買いのタイミングでしょう。政府のエコ住宅支援政策が発表されれば、外国人投資家の参戦にも期待が膨らみます。果報は寝て待て、国策に売りなしということでしょうか。
|
|
|