上場予定日 |
2014/10/08 (水) |
仮条件決定日 |
2014/09/17 (水) |
ブックビルディング期間 |
2014/09/19 (金) 〜 2014/09/26 (金) |
公募価格決定 |
2014/09/29 (月) |
購入申込期間 |
2014/09/30 (火) 〜 2014/10/03 (金) |
公開株数合計 |
510,000株 |
公募株数 |
300,000株 |
売出株数 |
210,000株 |
オーバーアロットメント |
76,500株 |
発行済株数 |
1,996,500株 |
売買単位 |
100株 |
想定価格 |
2,700円 |
仮条件価格 |
2,700-2,800円 |
主幹事証券 |
野村證券 |
423,300株 |
83.00% |
380枚 |
幹事証券 |
SMBC日興証券 |
25,500株 |
5.00% |
25枚 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
25,500株 |
5.00% |
27枚 |
大和証券 |
10,200株 |
2.00% |
14枚 |
いちよし証券 |
10,200株 |
2.00% |
14枚 |
SBI証券 |
5,100株 |
1.00% |
22枚 |
岡三証券 |
5,100株 |
1.00% |
5枚 |
SMBCフレンド証券 |
5,100株 |
1.00% |
5枚 |
やまびこホールディングス |
50.21% |
90日間・1.5倍 |
山崎敦彦 |
11.88% |
90日間・1.5倍 |
山崎敬明 |
7.50% |
90日間・1.5倍 |
山崎裕明 |
7.50% |
90日間・1.5倍 |
NIFSMBC−V2006S3投資事業有限責任組合 |
4.73% |
90日間・1.5倍 |
三井住友銀行 |
2.95% |
90日間・1.5倍 |
三菱UFJキャピタル2号投資事業有限責任組合 |
2.12% |
90日間・1.5倍 |
山崎一彦 |
1.90% |
90日間・1.5倍 |
NIFSMBC-V2006S1投資事業有限責任組合 |
1.64% |
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野村證券 |
1.47% |
90日間・1.5倍 |
1 3連敗している東証2部へIPOするヤマシンフィルタ、最悪のタイミング?
10月8日に東証2部にIPOする「ヤマシンフィルタ」は、フィルタ製品の研究開発や製造、販売を行っている企業です。ジェネレーションパス、リボミック、ホットランド、FFRIと東証マザーズへのIPOが続いており、工業系の東証2部だけに人気は低そう。今年は、これまで4社が東証2部に上場していますが、日本BS放送が公募価格を6.59%上回っただけで、丸和運輸機関とOATアグリオ、日本ビューホテルは初値が公募価格を下回っています。
ヤマシンフィルタもソーシャルゲームやバイオベンチャーのような人気業種ではなく、投資家には事業内容が理解しづらい。FFRIのIPOから間隔は開きますが、投資資金は直前にIPOしたリボミックやホットランド、FFRIなどのセカンダリーへ集中する可能性も。IPO市場は活況ですが、翌日に「すかいらーく」、10月16日には「リクルートホールディングス」と大型IPOが続くのもマイナス材料です。
2 ベンチャーキャピタルにはロックアップ、未行使のストックオプションはゼロ
市場吸収金額は約15.8億円(想定価格ベースOA分含む)とサイズ的には大きくない。2015年3月期の連結予想EPSは288.64円、想定価格2,700円から算出される予想PERは約9.35倍なので割安と言えます。野村證券が主幹事ですが、同社が主幹事を務めた「日本BS放送」だけが東証2部で公募割れしていない。ヤマシンフィルタも公募価格を低く設定して、公募割れを避けようとしていると思われます。
大株主のベンチャーキャピタルは、NIFSMBC−V2006S3投資事業有限責任組合、三菱UFJキャピタル2号投資事業有限責任組合、NIFSMBC-V2006S1投資事業有限責任組合になりますが、合計の保有比率は8.49%とそれほど多くはない。NIFSMBC-V2006S1投資事業有限責任組合はロックアップが設定されていないが、残りのベンチャーキャピタルには90日間、公募価格の1.5倍で解除されるロックアップが設定されている。未行使のストックオプションもなく、売り圧力はありません。公募売出の比率は3:2で公募が多く、IPOが出口戦略ではないところは評価されそう。
3 初値は3000〜3500円?公募割れしなければ成功と言えるでしょう
東証マザーズへのIPOが続いたことや、翌日に「すかいらーく」、10月16日に「リクルートホールディングス」のIPOを控えているだけに、ヤマシンフィルタはタイミングがいいとは言えない。主幹事が野村證券で公募価格が低く設定されていること、IPO時の売り圧力が少ないことは評価できるが、人気になるとは思えない。吸収金額も15.8億円なので問題ないが、公募価格を大きく上回る初値は期待できない。公募価格が仮条件の上限となる2800円と想定すれば、初値は3000円〜3500円で決定するのではないでしょうか。ヤマシンフィルタが公募割れしなければ、これから続くIPOも成功しそうです。
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