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般若の会を信じて買った投資家は高値掴みとなり、ロスカットや追証が大量発生 |
「時々の鐘の音」のホームページは7月8日に更新されてから、新たに更新されてはいません。7月8日の更新内容は、「日本カーバイド工業」に大量の空売りが積み上がっており、この空売りの踏み上げが株価を爆騰させるという内容で、新しい風の会時代に400円から5000円台に急騰した兼松日産農林を例に出していました。インターネット証券で初めて株式投資を始めた投資家は、加藤ロ氏の凄さをリアルタイムで知らないですから、般若の会が本尊介入している銘柄で全力勝負という人は少ないかも知れませんが、加藤ロを信じて日本カーバイド工業を買った投資家も多くいるでしょう。
ホームページが更新されてから株価は下落を始め、般若の会を信じて買った投資家は高値掴みとなり、ロスカットや追証の発生による強制決済という最悪の流れになりました。ナンピンで耐えようにも、ホームページ更新日の7月8日に付けた年初来高値794円から株価は、8月には200円台まで急落しています。
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ルネッサンス・テクノロジーズ・エルエルシーから変更報告書は提出されていない! |
般若の会が本尊介入しているとされる銘柄を買っていることが多い「ルネッサンス・テクノロジーズ・エルエルシー」は、ホームページが更新される前に日本カーバイド工業の株を利益確定しており、保有比率は5.82%から4.55%まで減少しています。その後、ルネッサンス・テクノロジーズから変更報告書は提出されていないことから、株価下落の要因はルネッサンスではないと考えられます。
加藤ロの全盛期も誠備グループが買っていると噂が立てば、他の仕手筋や投資顧問などが提灯筋となり株を買い上げていましたし、提灯筋の方が誠備グループよりも強力だった時もあります。実際は介入していなくても、噂を流して急騰させて大儲けするということも頻繁に行われていたという話もあります。今回の株価急落はホームページを見て、日本カーバイド工業を買った個人投資家を狙った投機筋による空売りということはないでしょうか。
空売りも、ロスカットや強制決済が激減し、新規の空売りも出にくい状況です
買いよりも空売りを仕掛けた方が短期間で儲けが出る状態でしたから、大量の空売りによって発生した売りの連鎖に他の投機筋も空売りを仕掛け、ロスカット、追証による強制決済が続き、株価は200円台まで下落したと考えられます。東京オリンピック開催決定によって、五輪関連銘柄として短期で急騰しましたが、すぐに売り込まれて200円台に押し戻されています。ホームページが更新されてから株価は最安値水準まで下落しているので、日本カーバイド工業がそろそろリバウンドするのではという期待感から買いが増えています。
信用倍率は2.62倍と株価が安値にもかかわらず大量の空売りが積み上がっていますし、時価総額239億円に対して、総資産は638億円、自己資本は193億円ですから割高感はありません。東証は信用取引に関する臨時措置を解除しましたが、新規の空売りよりも買い返済が多く、ロスカットも枯れていますから上値は軽くなっており、ブレイクアウトするのか注目です。
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