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株価が短期間で1000%以上の急騰劇を演じたディー・ディー・エス! |
7月4日の安値が14260円と株価が低迷していた「ディー・ディー・エス」ですが、その後は特定資金による買いが入り株価は8月27日に年初来高値となる148,000円を場中に付けています。仕手筋か短期資金なのかは判明していませんが、不自然な出来高を記録するなど、掲示板などでもディー・ディー・エスが話題になっていました。
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終値 |
出来高 |
2013年7月24日 |
35600 |
202757 |
2013年7月23日 |
42700 |
450 |
2013年7月22日 |
49700 |
430 |
2013年7月19日 |
59700 |
1494 |
2013年7月18日 |
74700 |
30141 |
連続ストップ高から、連続ストップ安となり、値動きの良さに飛付いた個人投資家は高値掴みをさせられる結果になっています。短期的に仕手株化した銘柄として話題になっていると思われましたが後の大量保有報告書によって、あるファンドの存在が明らかになりました。
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1部では「ハゲタカ」とも呼ばれる「マイルストーン・キャピタル・マネジメント」が登場 |
ディー・ディー・エスの大量保有報告書に記載されていたのは「マイルストーン・キャピタル・マネジメント」です。短期で急騰していた銘柄にマイルストーン・キャピタル・マネジメントが登場すると株価が急落するパターンがあることから警戒されているファンドです。大株主から株を借り入れて空売りをすることや、第三者割当増資の引き受け、新株予約権の払込みなどを行うパターンを繰り返しています。
1万円台だった株価は8月27日に年初来高値となる148000円を付けています。この値動きに様々な憶測があるようですが、値動きの軽いディー・ディー・エスに投機資金や短期資金、個人投資家のリスクマネーも参戦していました。最高値を付けた8月27日にマイルストーン・キャピタルは、有限会社かぼちゃから5000株を借りています。また、28日に服部幸正氏から5000株、29日にも三吉野健滋氏から3950株の借株をしており、合計で13950株を借りています。マイルストーン・キャピタルが借株を行った27日から株価は急落しはじめ、8月30日の終値は93500円と10万円割れ、9月3日には7万円台と年初来高値から半値まで急落しています。借株を利用して空売りが行われたようで、9月4日から11日までの間で処分されています。
「継続前提に疑義注記」が解消されていない仕手株、これから何度も仕手株化しそうです
その後、9月19日に第三者割当増資により新株予約権を25000株を取得していますが取得単価は625円、発行株数が31万株ですから10%満たないレベルですが、相当資金繰りに困っているのでしょうか?「継続前提に疑義注記」が解消されていない危険な銘柄、上場廃止を回避するために資金調達が必要ですから株価急騰により時価総額が急拡大したことで、マイルストーン・キャピタルが登場したということでしょう。
総資産は18億円、自己資本はマイナス2800万円、利益剰余金もマイナス36億円、有利子負債10億円と苦しい財政状況ですし、2013年12月期の業績予想は営業利益4000万円、経常利益・純利益ともに1000万円と発表しています。これで、年初来最高値を付けた時の時価総額が460億円ですから驚くばかり、これから株価は更に急落する可能性がありますし、新たに資本政策の発表や「継続前提に疑義注記」に絡む株価材料を利用して、仕手筋や投機筋などが仕掛けてくるでしょうか。
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