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JPモルガン・アセット・マネジメントが保有比率を5.42%から0.13%に引き下げたが・・・ |
海外からの投資資金は東証マザーズに流れていることから、東証1部や債権に流れていた短期資金などもマザーズに戻ってきています。その中で最も短期資金が流入しているのが「アドウェイズ」で、9月末に実施した株式の500分割の好影響も加わり、同社の株価は完全に仕手株化しています。ここまで株価が急騰してしまうとテクニカル分析などは関係なく、投機資金を中心としたマネーゲームになっていますから、タイミングを逃してしまうと大きな損失を出してしまう可能性があります。
アドウェイズはLINE関連株として買われていましたが、アメリカのツイッターと事業提携している企業なので、国内外のファンドがツイッター関連株として同社を買っていることが考えられます。株価の急騰ぶりから、仮に仕手筋や投機筋などが介入していれば株価が早めに急落すると思いますが、売り抜けているような値動きではありません。当たり屋筋?の「JPモルガン・アセット・マネジメント」が保有比率を5.42%から0.13%まで引き下げていることからも、海外から新規の買いが入っていると予想されています。
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PERは200倍を超え、PBRも15.4倍を超えている超割高株になっていますが・・・ |
アドウェイズの時価総額は株価急騰により約800億円まで拡大しており、総資産89億円、自己資本48億円、利益剰余金19億円という同社の財務内容から考えても割高感が強くなっています。有利子負債はありませんし業績も黒字が続いていますが、2014年3月期の業績予想は売上が285億円、営業利益4億5000万円、経常利益4億円、純利益2億4000万円という数字です。PERは200倍を超え、PBRも15.4倍となっていますから、常識的な株価水準になるには利益が20倍ぐらい跳ね上がらないと、テクニカル的には割高という判断になるでしょう。
アドウェイズは過去に何度も仕手株化していますし、空売りができない信用銘柄なので値動きが激しくなりやすく、過熱感が強くなっても空売りによる冷やし玉が無いので買いの一方通行になってしまいます。東証は日々公表銘柄に指定して投資家に注意喚起していますが、空売りが停止されることや、高額な逆日歩が発生することはありませんので特に問題はありませんが、短期的には高値掴みに注意しておきたい。
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