日々公表銘柄とは |
日々公表銘柄とは、日本の証券取引所に上場している企業で信用取引による売買が過熱している状態の銘柄に関して、信用取引の過剰な売買を避けるための処置として、日本証券業協会が設定したガイドラインに沿って、信用取引残高を公表しています。日本証券業協会が公表する信用買残、信用売残の増減は週1回ですが、投資家に注意喚起するために証券取引所の営業日は毎日公表されます。
日々公表銘柄に指定された銘柄の過剰な売買が沈静化すれば、指定が解除されますが、日々公表銘柄に指定しても売買が沈静化しない場合は、新規の空売りの禁止や委託保証金率の引上げなどの規制措置が取られます。 ※売買が過熱している銘柄でも「資本金300億円以上」の銘柄で日々公表銘柄として信用取引残高を毎日公表する必要がないと判断される企業は、日々公表銘柄には指定されません。
日々公表銘柄は、信用取引への規制ではありませんので、新規売建ての禁止はありませんが、売買の過熱が続けば株不足となり、信用取引の規制銘柄に指定されることが予想されている銘柄なので、空売りの禁止を嫌う売り方の信用売りの決済が始まることが多く、この反対売買を狙った仕手筋・投機筋による買いが大量に入り、株価急騰と逆日歩の発生による踏み上げ相場となることが多く見られます。日々公表銘柄は投資家に注意を促すことが目的ですが、実際に信用取引に関する規制がされている銘柄は「特別周知銘柄」になります。
【日々公表銘柄に指定される条件】
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信用売残の比率が信用買残に対し60%を超えている |
A |
信用売残が発行済の総株式数の10%を超える |
B |
信用買残が発行済の総株式数の20%を超える |
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