そーせいグループ「慢性閉塞性肺疾患治療剤」NVA237のノバルティスからマイルストーン

企業名	そーせいグループ
信用倍率	44.7%
浮動株比率	-
信用買残	5965
信用売残	-

※RSIとvolatilityに関しては、直近の３ヶ月日足で算出しています。

そーせいグループは、慢性閉塞性肺疾患治療剤「ＮＶＡ２３７」の導出先となっている「ノバルティス社」がＥＭＡ（欧州医薬品庁）に製造販売承認を申請、５００万ドルのマイルストンを受け取ると発表しました。この発表が行われてから、そーせいグループには継続的な買いが入っており、５月から140000円付近で株価の動きが止まっていましたが、株価材料のリリースによって、そーせいグループが動意付くことが期待されます。野村証券は、そーせいグループの投資判断を買いで継続、目標株価も引き上げており、大手証券のレーティングが変更されずに、目標株価の引き上げは好材料と考えられます。重要事象が外れたことから、そーせいグループが買われていましたが、新薬の製造販売が承認されたことで、今後の業績予想の上方修正、新たな新薬に関するIRに期待が集まります。「シンバイオ製薬」のIPOやナノキャリアのエピルビシンミセルに関しての第三者割当増資、マイルストーンの受け取りが発表されるなど、値動きが激しいバイオベンチャー関連に話題が豊富です。厚生省は医療費の削減を目的として、ジェネリック医薬品やバイオシミラーの開発を奨励しています。機関投資家やヘッジファンド、海外の政府系の投資ファンドもバイオベンチャーに興味を示しており、研究開発が結果を出し始めている、日本のバイオベンチャー企業が注目されるのは当然と考えます。

大手証券の目標株価は２０万円以上となっていることから、割安として買い向かう投資家も多いようです。バイオベンチャー株は値動きが軽く、仕手株化することにより、ストップ高とストップ安を繰り返す傾向が強い銘柄が多く、東証マザーズやJASDAQなどの新興市場が活況な時にはバイオ株も個人投資家を中心に売買が活発になっていました。昨年から、機関投資家等の大口投資家がバイオベンチャー企業に対する投資を強化しています。医薬品セクターはＭ＆Ａが積極的に行われていますし、ジェネリック医薬品を開発している企業の株価が上昇を続けていることから、バイオシミラーを開発している企業も同じような展開が期待されます。赤字続きであったバイオベンチャー企業も黒字化する企業が目立っており、そーせいグループも５００万ドルのマイルストーンの受け取りから、流れが変わってこないか。５月後半の高値である163000円を超えてくれば、上値は軽くなることから、200000円までは真空状態とも考えられますから、そーせいグループの成長性を期待した買いに個人投資家やデイトレーダーなどの短期資金も加わり、人気化する可能性を期待したい。医薬品の粉砕化技術で岐阜薬科大学と研究契約締結、ヨーロッパでの慢性閉塞性肺疾患薬の展開など、将来性を期待したい企業です。

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