上場予定日 |
2014/10/21 (火) |
仮条件決定日 |
2014/10/01 (水) |
ブックビルディング期間 |
2014/10/03 (金) 〜 2014/10/09 (木) |
公募価格決定 |
2014/10/10 (金) |
購入申込期間 |
2014/10/14 (火) 〜 2014/10/17 (金) |
公開株数合計 |
452,400株 |
公募株数 |
190,000株 |
売出株数 |
262,400株 |
オーバーアロットメント |
67,800株 |
発行済株数 |
1,609,200株 |
売買単位 |
100株 |
想定価格 |
2,090円 |
仮条件価格 |
2,000-2,100円 |
公募価格 |
2,100円 |
主幹事証券 |
大和証券 |
384,600株 |
85.01% |
577枚 |
幹事証券 |
野村證券 |
22,600株 |
5.00% |
20枚 |
SMBC日興証券 |
22,600株 |
5.00% |
20枚 |
いちよし証券 |
9,100株 |
2.01% |
14枚 |
みずほ証券 |
4,500株 |
0.99% |
5枚 |
アイザワ証券 |
4,500株 |
0.99% |
5枚 |
エース証券 |
4,500株 |
0.99% |
8枚 |
GMOインターネット |
75.58% |
90日間・1.5倍 |
安田企業投資RB1号投資事業有限責任組合 |
10.87% |
90日間・1.5倍 |
細川 慎一 |
5.33% |
90日間・1.5倍 |
GMOリサーチ |
3.55% |
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伊藤 隆司 |
0.79% |
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織戸 恒男 |
0.57% |
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吉田 浩章 |
0.57% |
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安藤 健一郎 |
0.30% |
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従業員持株会 |
0.21% |
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田邊 明 |
0.10% |
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1 GMOの親子上場、取引関係は薄いが不安に思う投資家の多いのではないでしょうか?
10月21日(火)にインターネットリサーチ事業を展開している「GMOリサーチ」が東証マザーズに上場します。GMOリサーチという名前から分るようにGMOが75.58%を保有している大株主です。GMOの名前が付く企業は、GMOペイメントゲートウェイ、GMOクラウド、GMOアドパートナーズ、GMOペパボ、FXプライムbyGMOが上場しているので、GMOリサーチがGMOグループの6社目となります。親子上場は3月の「日立マクセル」以来ですが、日立マクセルは公募価格を下回る公募割れで初値を付けています。
親子上場は親会社が子会社に対し取引における価格決定権を持っているので、親会社に有利な価格設定を行い子会社の業績をコントロールすることが可能です。子会社の業績を赤字にして安値で株を買占める。完全子会社化して上場廃止に持って行き、再び価格を上げて取引を行い業績回復させてから再上場させるということを繰り返せば何度でもIPOで儲けることが可能です。親子上場のIPO案件は投資家から敬遠されるイメージが強いので、GMOリサーチは慎重に対応しなければなりません。
2 ベンチャーキャピタルの保有比率は低く、ロックアップが設定されているので売り圧力は弱い
GMOリサーチは東証マザーズにIPOする小型のネット関連株なので、親子上場でも親会社との取引に問題が無ければ人気になるでしょう。2014年12月期の連結予想EPSは100.25円、想定価格2,090円から算出される予想PERは約20.8倍です。GMOの知名度もありますし、成長性の高いネット関連株なら割高ではないでしょう。市場吸収金額は約10.8億円(想定価格ベースOA分含む)、同日にIPOする企業も無く、リクルートホールディングスのIPOから間隔が開いているので問題ないでしょう。主幹事証券は大和証券、大型案件なら高めの価格設定に不安を感じることもありますが、GMOリサーチ程度のサイズであれば公募割れは考えにくい。
公募190,000株、売出262,400株と売出しが多いが、サイズが小さいので気にする必要は無い。ベンチャーキャピタルの保有株は159.6千株、保有比率第2位(10.87%)の安田企業投資RB1号投資事業有限責任組合には90日間・公募価格の1.5倍解除のロックアップが設定されているので、解除価格を超えてくれば警戒が必要。ネット関連企業なのでベンチャーキャピタルからの売りは覚悟しなければならないが、GMOリサーチに関してはVCからの売り圧力は強くない。未行使のストックオプションは全部で28750株、行使価格は202円〜680円、上場直後から行使可能なのは25500株とそれほど多くはないので、株価を急落させることはありません。
3 初値高騰の条件が揃っており、ロックアップ解除価格の3150円を軽く超えてきそう
GMOグループの小型ネット関連株のIPOなので、公募価格を大きく上回る初値が期待できそう。親会社との事業面での関係は強くないので、GMOグループのメリットが高く評価されれば、機関投資家などの大口投資家も買ってきそう。公募価格は2100円なので、大株主のロックアップは3150円で解除される。同日にIPOが重ならないので投資資金がバラけることがなく、GMOリサーチに集中するので4000円〜5000円の間で初値を付けそう。東証マザーズ、IT関連、軽量と初値暴騰の条件が揃っているので、公募割れの可能性は極めて低いでしょう。個人的には親子上場と大和証券が割引ですが、人気のIPOになるでしょう。
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