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JPモルガンが大量保有報告書を提出、10.6%も保有していることが判明 |
「Yahoo!ショッピング」、「ヤフオク!」のストア出店料と売上ロイヤリティ、出品手数料などを無料化するとヤフー取締役会長の孫正義が発表したことから、楽天などのネット通販サイトは大きな打撃を受けるという予想から売られています。これからネットショッピング業界は勝ち組と負け組がはっきりしてくると予想されますが、今回のヤフーの決定によりネットオークション事業が拡大すると期待されている企業の中に「オークファン」があります。ヤフオクや楽天、ピッターズ等のオークション情報サービス「オークファンプレミアム」の会員数も順調に伸びていますし、価格.comや統計分析ツール開発のサイカ社と事業提携するなど、株式上場後(2013/3)から事業を拡大させています。
IPOから6カ月が経過し、オークファンのロックアップは10月21日に解除されますが、このタイミングで当たり屋筋として知られる「JPモルガン・アセット・マネジメント」が大量保有報告書を提出しています。大量保有報告書によるとオークファンの株式を10.6%も保有していることが判明しており、ロックアップ解除前に有力ファンドが大量に株式を取得していたことが注目を集めています。
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機関投資家やヘッジファンドが投資基準にしているROEは21.6%と高い企業 |
株式上場がゴールというタイプではないので、公募価格を大きく割り込むこともなく株価は順調に上昇しており、株式分割後からは買いやすさから更に買われています。空売りができない信用銘柄ですし、浮動株が極端に少なくシコリ玉も決済されているものが多いことから、値動きが極端になりやすい傾向にあります。ロックアップ解除に伴う大株主からの売りも予想されますが、成長性の高い企業ですし、今後は「ヤフオク!」の利用者増加が見込まれるので、売るなら東証1部に指定変更されてから本格的に売ってくるか。浮動株が少なく、特定株主が多い段階での大量の売りは株価を急落させるので、ロックアップ解除による売りはそれほど警戒する必要はないと考えています。
マザーズのネット関連企業らしく、PER188倍、PBR47.84倍は明らかに割高なので、業績の下方修正や悪材料が出れば売り込まれる危険性もあります。総資産14億8000万円、自己資本13億7900万円(自己資本比率93.2%)、利益剰余金2億5200万円、有利子負債ゼロは新興企業としては評価できますが、時価総額360億円と比較すると割高感は否めません。しかし、機関投資家やヘッジファンドが投資基準にしているROEは21.6%と高い企業なので、決算発表で業績の増額修正などがあれば機関投資家による買いが期待できるのではないでしょうか。
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