ROEとは |
【ROE(自己資本利益率)とは】
ＲＯＥ(自己資本利益率)とは、株主資本(払込資本金と内部留保)に対する当期純利益の比率です。ROEはreturn on equityの略語で、年間に資本がどれぐらいの割合で増えていくのかを表します。
ROE ＝ 純利益 ÷ 株主資本 × 100
ROEは「投資家から預かった資本を1年間でどれだけ増やせたのか」ということを示しており、この数値が高い企業ほど「稼ぐ力のある企業」ということになります。
外国人投資家が投資対象にする企業の投資基準の中でも非常に重要視される指標で、最低でも１０％以上の銘柄が投資対象になります。
【外国人投資家はROEが高い企業を買います】
海外では、ＲＯＥが２０％以上ある企業が多く、機関投資家やヘッジファンド、年金運用資金はＲＯＥの高い企業を投資対象とする傾向にあります。ROEが高い企業は外国人投資家の保有比率が高い銘柄が多く、1年間の利益が同じ10億円でも10億円の資本を元に10億円の利益を出す企業と、100億円の資本で10億円の利益を出す企業では、少ない資本で効率よく利益を出せる企業が評価されます。
外国人投資家が買い越す局面で株価が上昇しやすいのはROEが高くPERが低いという傾向があり、日経平均株価が急落し、外資が売り越す局面で売られるのもROEが高くPERが低い企業です。海外では「会社は株主のもの」という考えが基本であり、日本のように会社は経営者のものという考えはありませんから、PERやPBRよりもROE重要な指標になるわけです。
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