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2度の上場廃止の危機を乗り越え「継続前提に疑義注記」の解消が見えてきました |
連続赤字等で「継続前提に疑義注記」になっている「フライトシステムコンサルティング」ですが、9月末実施された株式分割後から新規の投資資金による買いが観測されています。2010年3月期第1四半期に債務超過となり、Oakキャピタルやソフトバンクに対する第三者割当増資及び新株予約権発行によって債務超過・上場廃止を回避しましたが、2012年3月期第1四半期から再び債務超過になりました。この時は、オーチャードコーポレーション(釜土和人)に対する第三者割当増資を実施したことで、債務超過・上場廃止を回避しています。
2度の上場廃止の危機を乗り越えたフライトシステムの2013年9月中間期(4−9月)単体業績は営業損益が1億5000万円の黒字(前年同期は1億1600万円の赤字)と上振れ、通期連結予想は従来通り営業利益は1億1500万−1億6500万円と発表されており、「継続前提に疑義注記」の解消が見えてきました。機関投資家やヘッジファンドなどの大口投資家は上場廃止の可能性がある「継続前提に疑義注記」が解消されていない銘柄は投資対象にしませんから、疑義注記が解消された銘柄は大口投資家の買い期待から株価が爆騰する傾向にあります。
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「継続前提に疑義注記」が解消されていないので会社側も慎重かつ控えめです |
2010年3月期第1四半期から債務超過になり、上場廃止の危険性もあることからフライトシステムの株価は急落していました。しかし、この株価急落によって、損切りや強制決済が大量に発生したことで上値を押さえるシコリ玉が無くなり、値動きは軽くなっています。空売りができない信用銘柄なので、「継続前提に疑義注記」解消などの株価材料が出れば、仕手筋や投機筋、大口投資家の買いによって買の一方通行となり、空売りができないので冷やし玉が入らず、連続ストップ高から連続ストップ安のようなジェットコースター相場になります。
「継続前提に疑義注記」になっている銘柄ですから、財務状況やテクニカル分析などによる適正株価などは存在しませんし、時価総額が40億円程度で浮動株は8.2%しかないので簡単にマネーゲームに発展します。2014年3月期通期の業績予想に増額修正はありませんが、「継続前提に疑義注記」が解消されていないので会社側も慎重かつ控えめになっていると思うので、決算発表で上方修正される可能性も期待できます。
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