企業名 |
エルピーダメモリ |
信用倍率 |
35.96 |
浮動株比率 |
16.6% |
信用買残 |
20,956,000 |
信用売残 |
582,700 |
※RSIとvolatilityに関しては、直近の3ヶ月日足で算出しています。
東証1部の大型株は東日本大震災の発生によって売られ続けていることから、日経平均株価指数に採用されている企業を保有しているホルダーは評価損を抱えており、塩漬け状態が継続されています。東日本大震災による株価下落により、ポートフォリオを組んでいる投資家も保有株の評価損により追加証拠金の差し入れを求められ、追証や強制決済となってしまった個人投資家が続出していました。金融デリバティブのオプション取引などは、レバレッジ効果が高いことから、オプションの売りポジションを組んでいた投資家は破産してしまった方も多くいるようです。大手の証券会社でも、個人投資家のポジションの損失を回収できないことから、個人投資家の損失分で100億円以上の損失が発生したと言われています。先物取引やオプション取引などのレバレッジ効果の高い金融商品で取引していた投資家は大打撃を受けました。株式投資の投資家も追証で苦しんでいた投資家も多くいましたが、この下落のリバウンドを狙っていた投資家は、急落時に大量に買いを入れたり、保有銘柄のナンピナン買いを続けて、ポジションの平均取得株価を下げていました。リーマンショック後のリバウンド相場を狙った投資家も多くいたのですが、日経平均株価の顕著な回復は見られず、戦後最高の円高やヨーロッパ、アメリカ市場の金融不安により、日経平均株価は安値を追う展開にもなっていました。
多くの投資家が安値で売られている企業を積極的に買い続け、値上りのチャンスを待っていますが、「エルピーダメモリ」も数多くのホルダーがナンピンを繰り返すなどして、エルピーダメモリの株価がリバウンドを待っています。リーマンショックの影響により、パソコン向けのDRAM需要が落ち込んでしまったことにより、2009年3月期は業績が落ち込んでいましたが、2010年から中国などのアジア新興国の予想以上のスピードで経済成長している新興国需要によって、DRAM市場も予想以上に回復していました。タブレット型のパソコン向けの需要拡大も見込まれていましたが、タブレット向けの需要が伸びなかったことや、DRAM市況が悪化、大型増資(第三者割当増資、新株予約権付社債)による株式の希薄化もあり、エルピーダメモリは5月の1200円台から400円台まで下落を続けていました。エルピーダメモリに早くから参戦していたホルダーはナンピン、ナンピンの連続で苦しい展開でしょうが、そろそろ売り枯れという声も聞かれ、株価反転のタイミングを多くの投資家が待っています。400円、500円台では売買代金も増加していることから、株価上昇のエネルギーも蓄積されています。ゴールドマン・サックス証券のレーティングと目標株価の引き上げもありましたから、エルピーダメモリのホルダーにも安心感があるようです。
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