メディネット(2370)はシンバイオ製薬のIPOによる連想買い？売られ続けていましたが・・

企業名	メディネット
信用倍率	-
浮動株比率	33.7%
信用買残	24406
信用売残	-

※RSIとvolatilityに関しては、直近の３ヶ月日足で算出しています。

メディネットは、東京大学の医科研ベンチャーで「がん免疫細胞療法」関連のサービスを提供している企業です。がんの治療法として、副作用がすくない治療法として注目されている「がん免疫細胞療法」、１０月２０日にJASDAQにIPOする「シンバイオ製薬」も癌の治療薬の開発・販売を展開している企業ということで、メディネットにも短期資金の仕込みが入っているのでしょうか。東証マザーズやJASDAQの新興市場にIPOが行われる場合、IPO企業と同じ事業を展開している新興企業は、PERが新規のIPO企業に鞘寄せするのか、連想買いが生まれるのか知れませんが、同一事業を展開している企業が買われるという流れが頻繁に見られます。同一セクターの企業でポートフォリオを組んでいるファンドが、IPO企業を買うために直前で同一セクター企業の保有比率を引き下げことから、IPOが行われる前には同一セクター企業が割安になるという特徴があるという話も聞いたことがあります。IPOのなかでも値動きが激しく、仕手株化しやすいバイオベンチャーだけに、同一セクターで値動きの軽いメディネットに注目が集まっているのではないでしょうか。

メディネットの株価は、ゴールデンウィークの株価急落から２０万円まで株価急騰、１１万円台からの200%近い株価上昇でしたから、メディネットの仕手性の高さが再度確認されています。６月の高値から株価は半値近くまで下落していますが、ゴールデンウィークの安値付近では大口の買いが入っています。空売りができない銘柄ですから、信用の売り方を踏み上げる展開はありませんが、短期資金や個人投資家のリスクマネーで激しい嵌め込み相場も予想されます。九州大学が開所する「九州大学先端医療イノベーションセンター」の一部施設の運営管理業務を受託、がん免疫細胞治療に必要な技術・ノウハウをはじめとして、設備や資材、専門技術者を提供する包括的な支援サービスを展開すると発表、がん免疫細胞療法に関して、樹状細胞ワクチン療法を用いた原発性肺がんの術後補助治療に係る共同臨床試験を開始(2011/06)、HSP105由来がん抗原ペプチドに係る特許が欧州11カ国で成立(2011/08)など、メディネットの成長性を期待させるIRリリースが続いており、バイオベンチャーの投資ファンドが積極投資する流れが続いていますが、メディネットにも買い増しの動きが強まらないか。「シンバイオ製薬」のIPOまでの値動きと、IPO後の同社の値動きに注目しています。

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