仕掛品とは
|
仕掛品とは、原材料から製品へと加工される途中過程にある状態であり、その状態では製品的な価値を持っていないものです。原材料に少しでも手を加えていれば、仕掛品と見なされ、会計上は「流動資産」として扱われ、勘定科目の仕掛品勘定に仕訳、計上されます。仕掛品の取得価格は、製品の原材料、労務費、経費の額の合計額になり、低価法(売価還元低価法)による会計処理を行うには、税務署への届出書の提出が必要です。
仕掛品の帳簿に計上される評価金額(評価損)の計算方法を税務署に届けていない場合は、最終仕入原価法によって計算された取得価格による原価法が用いられます。有価証券報告書にも、棚卸資産評価方法の記載があります。製品の原価率は、(期首製品棚卸高+期首仕掛品棚卸高+当期製造費用)を(当期製品売上高+期末製品売価+*期末仕掛品売価換算額)で割ることにより求められます。
※期末仕掛品売価換算額は、期末仕掛品が製品になった時の製品価格に、完成品原価に占める原価の比率を掛けたものです。
※仕掛品(半製品)のは、直接材料費、直接労務費、直接経費、製造間接費等で構成されます。仕掛品と半製品の違い・区別は企業ごとの判断であり、勘定科目も監査法人(公認会計士・税理士)により仕掛品、半製品に区別されます。
|
|
|