PMI(購買担当者景気指数)とは
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PMIとは、Purchasing Managers's Indexの略語で「購買担当者景気指数」のことです。日本資材管理協会がイギリスの調査会社で国際経済指標を提供している「Markit
Economics」と毎月レポート(Markit/JMMA PMI 製造業レポート)を作成しています。日本資材管理協会が協力を依頼している企業(パネル)にアンケートを行い、このアンケートのデータにマーケットエコノミック社の経済状況のデータを加味・指数化されたPMIデータ、指数の変化と世界経済の状況などの解説が掲載されており、製造業の全体的な景気状況を表しています。
企業の資材購買担当者は景気動向を把握できる最新のデータであり、資材部材の製造メーカーや原材料を輸入している商社にとっても受注・発注を予測する重要なデータになっています。購買担当者指数(PMI)と国内総生産(GDP)とは関連性が強く、経済成長が続いている場合は、GDPとPMIの数値は上昇します。PMIは、50を超えると景気が拡大しており、50以下になると景気が後退していと判断します。アメリカでは、サプライマネジメント協会(ISM)、中国では、国家統計局と物流購買連合会がPMIを公表しています。
【購買担当者指数(PMI)のアンケート項目・算出方法】
アンケートの回答を依頼している企業に対して、先月と比較して「増加/良くなった/早まった/高い」、「同じ」、「減少/悪くなった/遅くなった/低い」、「わからない」のどれにあてはまるかという回答をします。このアンケートによって算出されたデータに季節調整を入れて、PMIを算出します。アンケートは11項目、計算には5項目の指数により計算します。購買担当者指数は毎月、短観、景気予測調査、法人企業統計調査は四半期ごとに発表しています。
① |
新規受注数指数 |
② |
新規受注指数(輸出のみ) |
③ |
生産高指数 |
④ |
生産高指数 |
⑤ |
製品価格指数 |
⑥ |
購買価格指数 |
⑦ |
雇用指数 |
⑧ |
完成品在庫指数 |
⑨ |
購買数量指数 |
⑩ |
購買品在庫指数 |
⑪ |
サプライヤー納期指数 |
【購買担当者指数(PMI)の計算式】
購買担当者指数= 新規受注数指数 x 0.30 + 生産高指数 x 0.25 + 雇用指数 x 0.20 + サプライヤー納期指数 x 0.15
+ 購買品在庫指数 x 0.10
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