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ヤフーは「セプテーニ・ホールディングス」の株式を5%以上保有している大株主 |
ヤフーが「Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」のストア出店料と売上ロイヤリティ、出品手数料などを無料化すると発表、これからはインターネット広告を中心のビジネスモデルに転換していく方針です。市場関係者はヤフーの新たなビジネスによる恩恵が受けられる企業探しをしており、インターネット広告事業を展開している「セプテーニ・ホールディングス」もヤフーのネット広告事業拡大による恩恵が受けられる企業として買われています。ヤフーは、セプテーニ・ホールディングスの株式を5%以上保有している大株主となることで資本参加していますし、セプテーニ・ホールディングスもヤフー向けの広告販売事業を展開しています。
ヤフー向けの広告事業を行っている企業としては「バリューコマース」が短期的に買われていますが、バリューコマースでYahoo!オークションのアフィリエイト事業を展開してますし、ヤフーの保有比率が43.4%と非常に高いということが買い材料になっています。バリューコマースの時価総額は約290億円なので、セプテーニの270億円と比較してもヤフーが株価に与える影響が大きく、関連銘柄として人気がありますが、バリューコマースを利益確定した投資資金が流れてくる可能性があります。
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年金資産残高で国内トップの受託実績を誇る「DIAMアセットマネジメント」が大株主に登場 |
投資家の注目度が急上昇しているセプテーニ・ホールディングスを買い続けていたのが年金資産残高においては国内トップの受託実績を誇る「DIAMアセットマネジメント」です。9月30日に報告義務が発生し、10月3日に提出された大量保有報告書によると、140万株取得して保有比率は5.17%の大株主になっています。長期保有が投資スタンスのDIAMアセットマネジメントですから、同ファンドが大株主になったアナウンス効果も大きく、セプテーニの成長性の高さが国内大手の投資ファンドから買われたという事実が投資家からも評価されています。
セプテーニの総資産は約150億円、自己資本72億円、利益剰余金26億円ですから株価が割安のバリュー株ではありませんが、2014年9月期の営業利益予想が20億円なので、株価が割高とは言えません。ネット通販事業を強化するヤフーですから、セプテーニの株を更に買い増しする可能性が指摘されてますし、再び第三者割当増資によってヤフーから資金調達を行う展開も考えられます。DIAMアセットマネジメントやヤフーが更なる買い増しをすると仮定するならば、絶好の仕込みのタイミングとの声も聞かれています。
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