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村上ファンドが大規模買い付けに関する「意向表明書」を送付した真意とは |
村上ファンド(村上世彰)の関係者(三浦恵美)が代表になっているレノがMCJに大規模買い付けに関する「意向表明書」を送付したことで、村上ファンドが再始動するという期待感が個人投資家の間では高まっているようです。アコーディア・ゴルフのTOBの件で資金的に苦しくなったという見方もあるので、MCJを高値で売り抜けるか、利益剰余金が61億円もあなら増配するべきと提案するのでしょうか。MCJに対する表明書を送らなくても市場で買い増していけば良いとは思いますが、証券関係者や投資家へのアナウンス効果を狙う意味もあるのでしょう。
般若の会も「時々の鐘の音」で本尊介入を宣言している銘柄が売り込まれていますから、村上ファンドも多くの提灯筋を援軍にして、株価を吊り上げたいのではないでしょうか。保有しているMCJ株は相当な利益が出ていますから、株価を急騰させて利益確定したいなら逃げ足は速いですし、株価が急騰すれば市場内での大規模買い付けも難しくなるでしょう。
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村上ファンド関連のC&I Holdingsが買い集める鴻池運輸、超割安で放置されています |
村上ファンド関連とされる「エフィッシモキャピタルマネージメント」は動いていませんが、レノが村上ファンドの中核会社として動き出したのなら、「C&I
Holdings」が8.83%保有している「鴻池運輸」しなければなりません。C&I Holdingsは、レノがアコーディア・ゴルフの大株主として登場した時の大量保有報告書に共同保有者として記載されていた企業です。C&I
Holdingsも村上ファンド関連企業ならば、アコーディア・ゴルフやMCJのように株主提案を行うことが考えられます。鴻池運輸の時価総額は約450億円ですが、総資産1722億円、自己資本715億円(自己資本比率41.5%)、利益剰余金726億円というキャッシュリッチ企業です。
大阪湾に遊休地を多数(マンション建設適地)保有し、銀座にビルを持っているなど、東京オリンピックやカジノ特区による恩恵も期待でき、保有している不動産資産が株価に織り込まれていないので相当な割安株です。配当利回りは1%台ですし、テクニカル的にもPER、PBRも割安を示しており、村上ファンドがこのまま黙っているとは思えないので、動く前に買い集めようとする投資家も増えてくるのではないでしょうか。
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