フリービット傘下のフルスピード,SEOコンサルティング・インターネット広告事業の成長で黒字化へ
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企業名 |
フルスピード |
信用倍率 |
- |
浮動株比率 |
22.2% |
信用買残 |
5328 |
信用売残 |
- |
※RSIとvolatilityに関しては、直近の3ヶ月日足で算出しています。
2010年にTOBでフリービット傘下となったフルスピード、アパレル事業の売却やSEO(検索エンジン最適化)サービス、インターネット広告事業の強化により、業績回復に努めています。ヤフーのグーグル検索システムの採用やグーグルの検索スパム強化が技術力のない中小のSEO業者の業績に大きな影響を与えているようですが、月額制のSEOコンサルティング事業が好調のフルスピードにとっては、新規の顧客を獲得するチャンスとも考えられます。グーグルのパンダアップデートは日本の検索エンジンには導入されていないようですが、いずれはYahoo・Googleの検索結果にもパンダアップデートの影響が出るでしょうから、外部リンクのみで検索結果を上位表示させていたサイトが検索結果から消える可能性があります。アメリカでは大手のサイトがグーグルからペナルティを受けて、検索順位が下がり、サイトのアクセス数が減少、売上げも減少するという問題が発生しています。全角文字使う日本語はパンダアップデートの導入が遅れていますが、SEOコンサルティング事業を展開している企業だけではなく、インターネットでのビジネスを展開している企業は、検索スパムでペナルティを受けると大きく売上げが減少する可能性があり、IR・適時開示でサイトのアクセス数を公開しているような企業は、検索エンジン経由でのアクセス減少となれば、業績への影響も懸念され、業績予想の下方修正などを行う企業があるかも知れません。海外ではGoogleの利用者が多いのですが、日本の場合はYahooの利用者が多いという特徴があります。ヤフーのGoogleシステム導入でアクセス数が減少した企業も多いと思いますが、Googleがスパムを強化したパンダアップデートの導入がインターネット関連企業に与える影響に注目が必要でしょう。
フルスピードの業績予想では、2012年7月期は黒字転換する見通しであり、中長期で考えるのであれば、仕込みのタイミングと考えている投資家も多いのではないでしょうか。第三者割当増資により債務超過を解消、借り入れの金利を削減するなど、財務体質を強化していますし、駐車場運営事業の売却も予定されているようです。フリービットによるTOBによって、フルスピードは変わってきています。リーマンショックなどの影響もありましたが、SEOコンサルティング事業やインターネット広告関連事業が回復してくれば、フルスピードの業績も回復してくると思います。不況や為替相場の影響で外需関連株は苦しい状況ですが、インターネット関連のサービスを提供している企業は不況下でも成長を続けており、東日本大震災によりテレビ広告などは減少していましたが、インターネット広告は前年同期で売上げを伸ばしていました。フルスピードもインターネット市場の成長により、業績の上振れの可能性はないでしょうか。6月に短期で仕手株化したことにより、株価急騰していましたが、その後は売りに押されて、急騰前の水準まで株価は下落、株価は再度急騰しましたが、株価は再度下落しています。2000円-3500円のレンジで株価は動いていることから、この展開が続くのであれば、2000円台の前半では買いが入るのでしょうか?アメリカのように、パンダアップデートがネット関連企業で問題となれば、フルスピードなどのコンサルティング関連企業にはチャンスとならないか。レンジ内での高値掴みで評価損に苦しんでいる投資家もいますが、レンジの上限を超えてくれば、上値は軽いのではないか?過去のフルスピードは連続ストップ高を繰り返すなど、個人投資家・デイトレーダーに人気が高く、値動きが激しく仕手性も高いだけに目が離せない企業です。
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