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アメリカの巨大ファンド「キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント」が大株主に登場! |
ソフトバンクや任天堂など、時価総額が1兆円を超える国際優良銘柄を10%以上も保有しているアメリカの投資ファンド「キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー」が「オリックス」の大株主として登場しています。現在の保有株数は6550万2440株ですから保有比率は5.15%となり、オリックスの時価総額が約2兆円ですから、キャピタル・リサーチの保有株の時価総額は約1000億円になります。時価総額が約8兆4千億円のソフトバンクの株式を12%(約1兆円)も保有している巨大ファンドですし、ソフトバンク株も時価総額が3兆円台の時に仕込んでいますが、それほど利益確定していません。
キャピタル・リサーチは優良株に長期投資をすることが多く見られる正統派のファンドで、株価が上昇している場合も積極的に買い増していくタイプですから、オリックスも買い増していくのではないでしょうか。総合リース事業で国内トップ、メジャーリーガーのイチローがいたプロ野球球団を持っていますし、テレビCMなども積極的に行っているので知らない人は少ないでしょう。国内だけでなく、中東保険大手のメドガルフやモンゴル金融大手のTFG、フィリピンの発電会社など、アメリカなどの先進国に加え、新興国でも事業を拡大しています。
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増配発表前に仕込みは完了させ、キャッシュリッチなバリュー株を買い増してくるか |
オリックスは以前から割安で放置されていた金融株でしたが、時価総額が1兆円を超える大型株ですから、中小のファンドや個人投資家が買い続けても株価は簡単には値上がりしません。キャピタル・リサーチやブラック・ロックのような世界的なファンドでなければ数千億円規模の投資はできないので、世界的なファンドがオリックスを買っているのが判明してからは、個人投資家の参戦が増加しています。ソフトバンクや任天堂などの大型株が上昇を続けたのは、キャピタル・リサーチを含めた外資の買いが中心になっており、決算期を通過すれば更なる買い増しが期待できます。オリックスの総資産は約8兆2189億円、自己資本1兆6902億円、利益剰余金1兆3340億円もあるキャッシュリッチ企業ですから、2014年3月期の配当は増配が予想されています。
キャピタル・リサーチは割安の優良銘柄を増配前に仕込めており、これからオリックス株が急落することなどがあれば更に買い増しをしてくると予想されています。時価総額が2兆円を超える大型株ですが、浮動株は1.9%と少ないですから時価総額が大きくても値動きが悪いタイプではないので、予想以上に激しい値動きになる可能性もあります。信用倍率は9.57倍の買い長ですが、浮動株が少なく空売りを仕掛ける売り方は株不足に陥りやすく、売り方が不利になりやすい特徴がありますから、信用倍率の変化にも注意しておいてください。
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