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大和証券投資信託委託株式会社が加藤製作所の保有比率5.98%から7.17%まで引上げ |
2007年の高値から株価は下落が続き、リーマンショック以降は100円台で推移する期間も長かった「加藤製作所」ですが、100円台から665円の年初来高値を付けるまで株価は回復しています。加藤製作所を国内大手の「大和証券投資信託委託株式会社」が買っていますが、同社が保有比率を5.98%から7.17%まで引き上げていることが分かっています。般若の会との関係が噂される「ルネッサンス・テクノロジーズ・エルエルシー」や村上ファンド関連の「レノ」や「エフィッシモキャピタルマネージメント」のようなファンドではないので、長期的に株を保有してくれる安定株主です。
2012年から株価は東日本大震災の復興によって、ラフテレーンクレーンなどの建設機械に対する需要が増加するという期待から上昇基調になっていました。東日本大震災の復興工事だけでなく、2020年に開催される東京オリンピックやカジノ特区、リニアモーターカーの建設需要など、加藤製作所には好材料が続いています。海外の機関投資家や年金資金、ヘッジファンドなどが買ってくる前に国内の機関投資家が買い集めていますが、ヘッジファンドの決算期が通過する前に仕込んで置きたいところです。
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総資産は850億円、自己資本は365億円、利益剰余金245億円のバリュー株 |
100円台から650円台にまで株価が上昇している加藤製作所ですが、PERやPBR等のテクニカル分析では割高感はありません。時価総額は約370億円、総資産は850億円、自己資本は365億円(自己資本比率42.9%)、利益剰余金245億円とキャッシュリッチのバリュー株です。2014年3月期の業績予想は、売上660億円、営業利益37億円、経常利益42億円、1株利益47.8円と発表されていますが、業績の上方修正があれば更に割安感が増します。配当に関しても増配の可能性が高く、年間配当は8円〜10円になりそうです。大口投資家の保有比率が上昇しており、大和証券投資信託委託株式会社だけでなく、国内外の機関投資家や投資ファンドなども加藤製作所を買ってくるのではないでしょうか。
大口は政府による正式発表が行われてから買い始めるので、個人投資家は大口投資家が仕込む前に安値で買い集めておきたいところです。直近は、株価の上昇が続き、空売りを仕掛けている売り方は売っても売っても踏み上げられ、損切りやショートカバー、追証による強制決済が続いています。年初来高値の更新が続き、売り方は売り崩しを狙っているので信用倍率は1.42倍の好取組ですが、需給面での過熱感はありませんから、本格的な上昇が始まりそうです。
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