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MCJはレノと中島章智、三浦恵美の3者が共同で19.52%保有しています |
村上ファンド(村上世彰)関連のレノ(三浦恵美)は、MCJに対して大規模買い付けに関する「意向表明書」を送付しましたが、同社は「株式の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)」に則り、レノに対して必要情報のリストを交付するようです。MCJもレノが大株主に登場してから村上ファンド側から何かしらの要求があると予想しているはずですから、これから対応によって株価は激しく動いてくるでしょう。レノが10月16日に提出した変更報告書には、同社が保有していたMCJの保有比率が19.52%から9.82%にまで減少したと記載されています。
報告義務が発生したのが10月8日ですから、大量に保有していた株式を売却した日の引け後に大規模買い付けに関する「意向表明書」を送付したことになります。しかし、これはレノと中島章智、三浦恵美の3者が共同で19.52%保有しているとして提出していたものを、株式会社レノが保有する9.82%を中島章智、三浦恵美と分けて提出しているだけで、村上ファンド全体で保有している保有比率には変化がありません。
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レノが保有比率を20%に引き上げれば、村上ファンド全体で30%以上になるでしょう |
支配株主となる20%の一歩手前となる19.52%まで村上ファンドのグループが株を買い占め、あと0.48%で支配株主になれる20%以上をグループで保有できるぞというプレッシャーを与えていたのでしょうか。今回は、9.82%を保有しているレノが単独で20%以上を保有することを目的としており、仮にレノが保有比率を20%に引き上げれば、村上ファンド全体で30%以上を保有することになるでしょう。会長兼社長の高島勇二の保有比率が32.7%ですから、村上ファンドの関係者が保有する株を合計すれば同ファンドが筆頭株主となる可能性があります。
株価が急騰しているMCJの時価総額は約150億円程度ですから、村上ファンドの資金力を考えれば株の買い占めは容易なことなので、最終的にどこまで買い進むのでしょうか。アコーディア・ゴルフで失敗?していますから、MCJを成功させて投資家の信頼が得られれば村上ファンドの見方も増えるので、今後の展開が楽になりそうです。
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