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村上ファンド(村上世彰)関連のレノが7.36%の株式を保有しています |
村上ファンド(村上世彰)関連のレノ(三浦恵美)がMCJ大規模買い付けに関する「意向表明書」を送付したことが話題となり、レノが大株主になっている企業が注目を集めています。モバイル端末向けのコンテンツやアプリケーションを開発している「フェイス」もレノが7.36%の株式を保有している大株主になっている銘柄です。フェイスも時価総額ではMCJと同じ100億円台の小さな企業で、昨年から村上ファンドが株を買い集めていることが報じられていますが、その後は目立った動きは見られていません。
しかし、アコーディア・ゴルフやMCJに対するレノの行動を見ていれば、社長で筆頭株主の平澤創氏も村上ファンドが何かアクションを起こしてくるのではと考えているのではないでしょうか。保有目的は純投資(大量保有報告書)となっているようですが、保有目的の変更はよくあることで、更に保有比率を引上げて保有目的を変更してくる可能性もあるでしょう。
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上場企業の中で利益剰余金が時価総額を上回っている数少ない企業 |
フェイスは東証1部に上場していますが、時価総額が100億円程度で業績が急成長しているとは言えない企業ですから、投資家の認知度は低いでしょう。浮動株が9.4%と少なく、空売りもできない信用銘柄ですから、買いと売りの「往復ビンタ」で利益を出せるタイプではありません。ゴールデンウィーク近辺で短期で仕手株化していましたが、それ以降は狭いレンジ相場が続いています。「なぜ、フェイスを村上ファンドが買っているのか?」と思う投資家もいると思いますが、フェイスは超キャッシュリッチ企業なのです。
時価総額は約125億円ですが、総資産は225億円、自己資本も206億円もありますから、自己資本比率は驚異の91.6%、利益剰余金も142億円あります。数ある上場企業の中で利益剰余金が時価総額を上回っている企業は少ないでしょう。これだけの現金を持ってれば、増配や自社株買いなどの株主提案をされるのは当然とも言えますが・・・。レノの保有株の中でも1番面白そうな銘柄で、株主総会などで大きな動きがあれば、株価が上振れする可能性が高いと思います。
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