組戻とは |
組戻は、銀行や郵便局、信用金庫、信用組合などの金融機関で振込手続きを終えた後で振込み先の誤り・訂正がある場合、振込み手続きを取り消したり、訂正した振込み先に再振込みを行うことです。組戻を依頼する時は、既に振込み先の金融機関の口座に資金が移動しており、振込み処理を行った銀行へ資金を組戻し、再度振り込みを行いますこの際、組戻を依頼した銀行から、資金を移動させるので組戻先の金融機関からの振込み手数料が発生いたします。銀行のATMでは、振込み先の情報が画面に表示されますが、「インターネットバンキング」の利用者が増加し、振込み相手の情報が表示されない場合が多く、組戻が増えています。
金融機関や支店名などを間違えてしまい、他の口座に入金されてしまった資金を組戻す方法は、口座所有者による組戻し同意手続きが必要になります。他人の口座に入金された時点で法律的には「口座所有者」のお金になりますから、勝手に組戻ことは犯罪になってしまいます。組戻の手続きを行い、依頼を受けた金融機関が口座所有者に組戻の同意手続きを求めますが、強制力はなく拒否されるケースもあります。振り込め詐欺や代金だけを振り込ませる等の犯罪にあった場合でも、犯罪行為に利用されている口座と警察に認定され、口座凍結されない限りは取り戻すことはできません。
【組戻の流れ】
○金融機関の組戻依頼書に署名・押印、利用明細票があれば一緒に提出します。
○組戻依頼書により金融機関は、組戻依頼電文を振込先の金融機関に発信・請求
○組戻依頼書を受信した金融機関は、口座所有者に組戻の依頼を行います
○口座所有者に同意手続きの書類を発送し
○口座所有者が組戻手続き書類に署名・捺印し金融機関に返送
○組戻依頼先の金融機関から、振込み元の金融機関の依頼者の口座へ返金
※組戻手続きが完了するまでの期間は２週間から数ヶ月かかる場合があります。組戻の期限は基本的には決まっていませんが、銀行振込みなどの場合は金融機関に問い合わせて確認するようにしましょう。組戻は、代金取立手形や担保手形、割引手形なども含まれます。
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