GNPとは |
GNP(国民総生産)とは、一定期間にある特定の国民により新しく生産された商品やサービスの付加価値(儲け)の総額のことで、国家の経済力を示す指標です。GNPは、Gross National Productの略語です。1993年以前は、GNP(国民総生産)は各国の経済規模を表す指標として頻繁に用いられていましたが、1993年からGDP(国内総生産)が経済指標として使われるようになり、GNP(国民総生産)の使用頻度は下がっています。
また、2000年から「国民経済計算(内閣府)」の算出方針(93SNAの採用)の変更によってGNP(国民総生産)という概念がなくなりました。国内総生産の「国民」は算出対象になっている国の国籍を持っていなくても、対象国に居住している個人(6カ月以上居住、国籍は関係なし)、法人等の組織をGNPを計算する際の算出対象としています。GNP(国民総生産)と同一概念のGNI(国民総所得)を経済産業省は重要視しています。
【GNP(GNI)ランキング】
2010年の世界各国のGNPを統計してランキングしています。過去のGNPの推移を見ていると、中国やインド等のアジア新興国の経済成長が著しいことが分かります。中国が日本のGNPを抜いて世界2位となりました。将来的には、中国やインド、ロシアなどがGNPの上位にランキングされることを経済学者が予想しています。
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アメリカ合衆国 |
A |
中国 |
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日本 |
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ドイツ |
D |
フランス |
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イギリス |
F |
イタリア |
G |
ブラジル |
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インド |
I |
スペイン |
GDPに給与や報酬、配当金、利息、投資収益などの所得・企業収益など海外からの所得も含んだものがGNPの数値であるから、生産のみの数値ではなく所得による数値というイメージが強い。GNPには輸出入価格の差によって生じる所得の実質的な差額は含まれません。
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