Facebook関連銘柄

世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(social networking service、SNS)である「フェイスブック(Facebook)」が2012年5月18日にナスダック市場に上場する予定になっており、世界で８億人以上がが利用しているＳＮＳサイトとして「フェイスブック」のIPOは人気が高く、株式上場に伴う公募・売り出し株数を当初の予定よりも25%増やした４億２１２３万株とすることを、アメリカ証券取引委員会（ＳＥＣ）に届けています。フェイスブックの１株当たりの公募価格は３４～３８ドルと想定されており公開価格の上限で決定した場合の資金調達額は約１６０億ドル（約１兆２８００億円）、IPOによる調達金額としてはＩＴ関連企業で過去最大となり、全ての業種で過去３番目の大型IPOになります。フェイスブックの時価総額は最大で約１０４２億ドル(約８兆３０００億円)となると予想され、「アマゾン・コム」の時価総額と同じ企業規模になります。

世界最大のＳＮＳサイトに成長して、今後もコミュニティサイトから様々なサービスを展開していくことになる「フェイスブック」、フェイスブックサイトに表示される企業広告からの広告収入がメインですが、ソーシャルゲールやソーシャルアプリケーションのダウロード販売や課金ビジネス、ショッピングや映画・音楽、電子書籍のダウンロード販売、クレジット決済、不動産仲介、インターネットバンキング、ネット証券、などポータルサイト上で運営されているビジネスモデルをフェイスブックも展開することが予想されます。ネット検索エンジン大手のグーグルのアクセス数を既に抜いているフェイスブック、世界にはSNSサイトが多数ありますから、他社との差別化を図り、成長を続けていかなくてはなりません。

フェイスブックの創業者である「マーク・ザッカーバーグ」はハーバード大学の学生時代にハッキングし得た女子学生の身分証明写真をインターネット上に公開して、美人投票させる「フェイスマッシュ」というゲームを作成、大学で問題となり半年間の保護観察処分を受けましたが、この後に「ザ・フェイスブック」という学生専用の交流サイトを製作してハーバード大学の学生向けに公開、コロンビアやスタンフォード、イェール大学など「アイビー・リーグ」の学生向けにも公開しています。2006年9月26日に一般公開を開始、2008年から日本語版も公開され、実名登録制の信頼性の高さから登録者(パソコン・携帯モバイル端末)が急増しています。

日本のＳＮＳサイトでは「mixi(ミクシィ)」がFB(フェイスブック)をサイト登録者数では上回っていますが、フェイスブックが2012年度中にも逆転すると言われており、フェイスブックに関連した事業を展開している広告代理店、ソーシャルアプリ、ソーシャルゲーム、電子商取引、実名制を利用して求職や求人に活用しようとする企業も増えています。世界の利用者と繋がりが持てることになるフェイスブック、国内のベンチャー企業や販売店などもフェイスブックのアカウントを取得してビジネス展開を始めています。フェイスブックのシード・アーリーステージに投資(ベンチャーキャピタル)をしているデジタルガレージ、広告事業で提携している電通、日本企業として一社のみ「パートナーサイト」に認められたクックパッドなど、IT関連企業がフェイスブック関連企業として投資家から注目されています。

企業名	市場	コード
デジタルガレージ	JASDAQ	4819	創業期のフェイスブックに出資、ツイッター(Twitter)の代理店でもある
電通	東証１部	4324	国内最大の広告代理店、広告事業でフェイスブックと提携
セプテーニ・ホールディングス	JASDAQ	4293	Facebook向けの広告代理店事業を展開
ＧＭＯペイメントゲートウェイ	東証１部	3769	Facebookでのクレジット決済サービス
エン・ジャパン	JASDAQ	4849	Facebook向けの転職支援アプリケーション、求人支援サービス
クックパッド	マザーズ	2193	Facebookの戦略的パートナーに日本企業で唯一選ばれた企業
サイバーエージェント	マザーズ	4751	フェイスブックマーケティング事業部を立ち上げています
インタースペース	マザーズ	2122	法人向け「フェイスブックページＳＥＯサービス」を提供
グリー	東証１部	3632	フェイスブック用も開発するゲーム制作会社を買収
マクロミル	東証１部	3730	フェイスブックを使い消費者アンケートを実施

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