デノミとは


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 デノミとは

デノミとは、貨幣単位を表す言葉ですが、日本語では、通貨単位の切り下げ、切り上げるという意味で使われています。主にインフレーションにより、表示される桁数が多くなってしまう、紙幣・硬貨を大量に使用しなければならない等、経済活動が円滑に行われない状況になってしまう場合の解決策としてデノミが行われます。短期間に物価がが急上昇し、通貨の価値が著しく下落してしまうと、その国の貨幣に対する信用が無くなってしまうことによって経済が大混乱してしまいます。デノミは、国内全ての「資産」と「負債」に対して行われます。


デノミのメリットは、通貨の国際的な信用性が向上させることができ、偽札や裏社会のブラックマネー、マネーロンダリング等の犯罪に関係している資金をあぶり出せます。お金を扱う金融機関向けにATMを製造している企業や自販機、券売機を製造している企業に特需がありますし、コンピューターシステムや印刷業界にも需要が見込めます。通貨単位の縮小により、大量の紙幣を持ち歩く不便さがなくなり、経済が活性化されます。海外からの投資が活発になるなどのメリットがあります。


デノミのデメリットは、デノミを行うことにより経済に混乱が起きてしまうことです。これまで流通していた通貨が「紙くず」同然になる場合もあり、デノミが完全に浸透するまで経済的な混乱が続いてしまいます。デノミを行っても既に流通している通貨を新たな通貨と交換するまでに時間がかかってしまい、北朝鮮がデノミを行った際に「朴南基」労働党計画財政部長がデノミに伴う経済混乱の責任を問われ処刑されています。






【デノミの歴史】

世界各国で過去に実施されたデノミの歴史です。一部ですが、これまで各国でデノミが行われてきました。これまで最高の通貨単位の縮小は、ハンガリーが「1/400000000000000000000000000000」(40*10^28ペンゲ)を1フォリントに切替えています。


1871年 日本 円 (両から円へ)
1923年 ドイツ レンテンマルク
1944年 ギリシャ ドラクマ
1946年 ハンガリ フォリント
1960年 フランス フラン
1961年 ソビエト連邦 ルーブル
1961年 モロッコ ディルハム
1963年 ボリビア ペソボリビアーノ
1965年 インドネシア ルピア
1967年 コンゴ ザイール
1967年 ザンビア ザンビアクワチャ
1975年 チリ ペソ
1986年 イスラエル シュケル
1991年 ニカラグア コルドバオロ
1991年 ペルー ヌエボソル
1992年 アルゼンチン ペソ
1993年 ウルグアイ ウルグアイ・ペソ
1993年 ブラジル クルゼイロ・レアル
1994年 ユーゴスラビア ユーゴスラビア・ディナール
1998年 ロシア ロシア・ルーブル
1999年 ブルガリア レヴ
2005年 トルコリラ トルコリラ
2005年 ルーマニア レウ
2008年 ジンバブエ ジンバブエ・ドル
2009年 北朝鮮 ウォン









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