経常収支とは


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 経常収支とは

経常収支とは、国際収支に関する評価基準であり、 「貿易収支」「サービス収支」「所得収支」「経常移転収支」の4つの項目から構成されるものです。経常収支が黒字になっている場合は、輸入より輸出の方が上回っており、支払い額の合計よりも受け取りの額が方が多かったことになります。


1996年のIMF(国際通貨基金)による国際収支基準の改定により、日本の国際収支統計もIMFの新基準が採用され、これまでは経常収支に含まれていた、投資用の金の購入・解約、途上国への資金提供が資本収支に計上されるようになりました。経常収支は、財務省・日本銀行(国際局国際収支課)により作成され、速報値・確報値を公表しています。






【経常収支の構成項目】

貿易収支 物や製品、財貨等の輸出入の集計 (輸出・輸入額はFOB価格を適用) 
サービス収支 海外旅行先でのショッピングや食事などの消費、交通機関の利用、保険、金融、通信、コンサート、公演、特許権、著作権 (赤字に計上)
所得収支 事業収益・雇用報酬や投資(金融取引)等により海外から得た利益、利子、配当から、外国企業が日本での経済活動により得た利益を差し引いたもの ※国際収支統計 
経常移転収支 開発途上国への物資や医薬品等の経済援助(ODA(政府開発援助))、国際機関への拠出金、外国人労働者の本国への送金、留学資金の送金など


外国為替及び外国貿易法(昭和24年法律第228号)

第五十五条の九 財務大臣は、政令で定めるところにより、対外の貸借及び国際収支に関する統計を作成し、定期的に、内閣に報告しなければならない。 財務大臣は、前項に規定する統計を作成するため必要があると認めるときは、政令で定めるところにより、関係行政機関その他の者に対し、資料の提出を求めることができる。 (対外の貸借及び国際収支に関する統計)






【国際収支表の構成項目】


経常収支 貿易収支
サービス収支
所得収支
経常移転収支
資本収支 投資収支
その他資本収支
外貨準備増減




【日本の経常収支の状況・推移】

バブル景気と言われ、日経平均株価が史上最高値を更新した時点から、日本の経常収支は転換点を迎え、バブル崩壊からの景気後退の時期が続いていました。その後、小泉政権下で日経平均株価が底値となりましたが、、2004年頃から景気回復の兆しが顕著となり経常収支の黒字幅も拡大していました。しかし、リーマン・ショックによる世界的な景気後退により、経常収支は縮小・赤字となり、更に「東日本大震災」の発生により景気回復が鈍化しており、経常収支の回復もスローダウンしています。









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