ブラックカードの審査をクリアするために最低限必要な年収は？日本人の何パーセントが対象なのでしょうか？
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ブラックカードの取得には様々な審査基準がありますが、最も重要なのが「年収」です。当たり前のことですが、年収が低い人よりも年収が高い人の方がクレジットカードの利用回数、利用金額も多くなります。利用頻度が高く、決済金額が大きい顧客にブラックカードやプラチナカードなどのプレミアムカードを持ってもらうことは、顧客だけでなくクレジットカード会社にも大きなメリットがあるのです。クレジットカードで買い物する方がポイントが貯まったり、カード会員しか利用できない施設やサービスが拡大するにつれ、これまでクレジットカードを利用してこなかった富裕層もカードを積極的に利用するようになっています。クレジットカードを積極的に利用していなかった人でも、ブラックカードを利用することのメリットが分かってくれば必然的にカードの利用頻度は高くなります。
カード会社もクレジットヒストリー(カード利用履歴)よりも利用者の年収を高く評価しており、クレジットヒストリーが無くても年収が高ければ、いきなりブラックカードを持てることもあります。年間のカード決済額が100万円の会員が2人いたとして、年収500万の会員Aさんが年間100万円を決済するのと、年収1億円の会員Bさんが年間100万円決済するのとは、同じ100万円でもカード会社の会員に対する見方は違います。カード会社から見れば、最大で500万円の決済しか期待できない会員Aさんよりも、最大で1億円の期待ができる会員Bさんを大事にしたいのです。年収が高く、資産を持っている方は、ブラックカードを持ちたいとカード会社に相談すれば、いきなりブラックカードを持てる可能性もあるようです。
ブラックカードを持つことができる人の具体的な年収はどれくらいなのでしょうか？実際には明確な基準は存在していないようですが、最低でも2000万円以上は必要と言われています。日本で発行されている約３億２０００万枚のクレジットカードの内、ブラックカードの代名詞になっているアメックスのセンチュリオンカードの発行枚数は約５０００枚しかありません。日本の人口が１億２７０４万人ですから、ブラックカードを持っている人は0.00004%しかいない計算になります。
アメックスの会員は日本国内で約100万人いると言われています。各グレードの会員数を会報誌「DEPARTURES」の発行部数から推測すると、グリーンカードが最も多い70万枚、次にゴールドカードが26万枚、プラチナカードが3万5000枚、ブラックカードが5000枚と推測されます。
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グリーン |
700000枚 |
70% |
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ゴールドカード |
260000枚 |
26% |
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プラチナ |
35000枚 |
3.5% |
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センチュリオン |
5000枚 |
0.5% |
以下の表は、日本人の男性と女性の年収階層による人数と割合です。2000万円以上の割合は、男性では0.3%、女性は数が少ないですが、限りなくゼロに近い数値になっています。ブラックカードの審査対象になっている人数がいかに少ないかが分かると思います。
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男性 |
女性 |
| 年収階層 |
人数(万人) |
割合(%) |
人数(万人) |
割合(%) |
| 100万円以下 |
79.8 |
2.9 |
313.3 |
17.1 |
| 100万円台 |
197.1 |
7.2 |
479.1 |
26.1 |
| 200万円台 |
376.4 |
13.8 |
420.0 |
22.9 |
| 300万円台 |
543.5 |
19.9 |
294.4 |
16.0 |
| 400万円台 |
482.7 |
17.7 |
158.1 |
8.6 |
| 500万円台 |
339.0 |
12.4 |
82.0 |
4.5 |
| 600万円台 |
221.2 |
8.1 |
36.6 |
2.0 |
| 700万円台 |
156.7 |
5.7 |
16.5 |
1.1 |
| 800万円台 |
104.1 |
3.8 |
11.2 |
0.6 |
| 900万円台 |
66.7 |
2.4 |
6.1 |
0.3 |
| 1000〜1500万円 |
122.8 |
4.5 |
11.0 |
0.6 |
| 1500〜2000万円 |
25.2 |
0.9 |
2.2 |
0.1 |
| 2000〜2500万円 |
7.2 |
0.3 |
0.6 |
0.0 |
| 2500万円超 |
8.5 |
0.3 |
0.7 |
0.0 |
ブラックカードの審査で最も重要な「年収」ですが、2000万円というボーダーラインをクリアしている人が0.6%しかおらず、更にクレジットヒストリーも積み上げていかなくてはなりません。電通や三菱商事、三井物産などのエリートサラリーマンや医者、弁護士、公認会計士、税理士などもブラックカードを手に入れることは簡単ではありません。しかし、簡単に手に入れることができないプレミアムカードだからこそ価値があるのです。
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